2005-01-01から1年間の記事一覧

『マトリックス』の原点『V フォー・ヴェンデッタ』

アラン・ムーア原作『V フォー・ヴェンデッタ』の予告編が出回り始めた。 http://vforvendetta.warnerbros.com/trailer_2.html この映画は2005年の夏に公開する予定だったがロンドンで爆弾テロが起こったので延期になったのだ。 というのも爆弾テロリストを…

ハッピー・クリスマス

写真は、娘がウチの暖炉の前に置いたミルクとクッキー。 アメリカでは家に来てくれたサンタさんへのお返しにミルクとクッキーを置いておくのです。 もちろん、子供が寝た後で親が食べておくわけ。 テレビでは天気予報で「サンタ・トラッキング」をやってます…

オイラの2005年映画ベストテン

今年は順位つけにくい! ★後でソクーロフの『太陽』を忘れてたことに気づいたので修正しました。 ①ミュンヘン ①デヴィルズ・リジェクツDevil's Rejects http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20050722 ①ブロークバック・マウンテン ④四十歳の童貞男 The 40-Year-…

ゲイ西部劇『ブロークバック・マウンテン』。男はみんなゲイである

その夜、ワイオミングのブロークバック・マウンテンは眠れないほど寒かった。 カウボーイのイーニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)はひとつの毛布にくるまくることにした。 しばらく二人で体をくっつけてじっとしていると温まっ…

相楽ハル子の「ブレードランナー」

いよいよ明日は、拙著『ブレードランナーの未来世紀』ISBN:4896919742。 「ブレードランナー」「イレイザーヘッド」「ビデオドローム」「ブルーベルベット」「プラトーン」「未来世紀ブラジル」「ターミネーター」「ロボコップ」「グレムリン」を解説した本…

映画秘宝は21日発売です

「映画秘宝」は水曜日発売です。 拙著『ブレードランナーの未来世紀』ISBN:4896919742買い求めください。 表紙は中川翔子ちゃん。 大特集 2006年、この映画だけは絶対に見ろ! 大傑作ロブ・ゾンビ『The Devil's Rejects』と40歳童貞が本命作!? スピルバーグ…

今年の映画ベストテン

そろそろアメリカでは今年の映画ベストテンの発表が始まった。 まずはホラーの帝王スティーブン・キングのベスト10(Entertainment Weekley) ①The Squid and The Whale(イカとクジラ)http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20051130 売れない作家の苦しみをあま…

サラ・シルバーマンの「ジーザス・イズ・マジック」

サラ・シルバーマンのスタンダップ・コメディを記録した映画「ジーザズ・イズ・マジック」を観る。 題名は「イエス・キリストは神秘よ」という意味だが、 シルバーマンはユダヤ系なので、その後、こんなギャグが続く。 「で、キリストはどんなマジックを使っ…

スピルバーグの「ミュンヘン」は凄かった!

スティーヴン・スピルバーグの新作『ミュンヘン』を観た。 2005年に観た映画ではベストワンだ。 とにかく強烈で、壮絶な映画だった。 この映画は内容が政治的に危険なので今まで極秘に製作されていた。 ミュンヘン五輪で選手11人をパレスチナ・ゲリラに殺さ…

『標的は11人』がスピルバーグ監督で映画化

今年のクリスマスに公開されるスティーヴン・スピルバーグの新作映画『ミュンヘン』は、 ジョージ・ジョナスのノンフィクション『標的(ターゲット)は11人―モサド暗殺チームの記録』(原題Vengeance: The True Story of an Israeli Counter-Terrorist Team)の…

The Squid and The Whale イカとクジラ

やっと『ブレードランナーの未来世紀』ISBN:4896919742映画を観に行けるようになりました。 ノア・バウムバック監督の『The Squid and the Whale(イカとクジラ)』を観た。 タイトルはアメリカ自然博物館に展示されているマッコウクジラとダイオウイカが格…

ご無沙汰しました。町山の単行本がもうすぐ出ます

長い間、音沙汰もなく失礼しました。 ずっと新しい単行本の追い込みでした。 〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション) 前の「映画の見方〉がわかる本」は1968年から78年のアメリカ映…

日本に着きました

やっと着いた。寝る。

オスカー有力候補②『カポーティ』のフィリップ・シーモア・ホフマン

マイケル・ジャクソンのカストラートみたいな声には元祖がいる。 作家トルーマン・カポーティだ。 トロント映画祭で満員で観られなかった『カポーティ』を観る。 昨日の『グッドナイト&グッドラック』もそうだが、自分が観客で一番若かった。 他は全員白髪…

オスカー男優賞有力候補①『グッドナイト&グッドラック』のデヴィッ

ジョージ・クルーニー監督作『グッドナイト&グッドラック』を観る。 50年代のCBSテレビの報道番組『See It Now』のアンカーマン、エド・マローが主人公。 題名の「おやすみなさい。そしてグッドラック」は番組の最後にマローが言う挨拶だ。 舞台は1954年…

ホセ・カンセコの妻の手記

ちょうど今、日本でも発売中の月刊プレイボーイでヌードになっているジェシカ・カンセコの本『ジューシー』を読んだ。 ジェシカは今年の2月に著書でメジャー・リーグでのステロイドの蔓延を暴露したホセ・カンセコの元妻。 カンセコの本が『ジュースド(ド…

キャメロン・クロウ インタビュー

『エリザベスタウン』の取材でキャメロン・クロウ監督、オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドンのインタビュー。 オーランド・ブルームは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の続編でチョウ・ユンファと共演できた興奮を語ってい…

エリザベスタウン

ハリウッドのアークライツ(シネラマドームが高級シネコンとして再オープンした劇場)で、キャメロン・クロウ監督の新作『エリザベスタウン』の試写。 スニーカー・メイカーに勤めるオーランド・ブルームは入社以来8年間、画期的なスニーカーの開発に携わっ…

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』クローネンバーグにインタビュー

町山 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』と聞いて、最初は「暴力の歴史」を研究する歴史ドキュメンタリーなのかと思いました。 デヴィッド・クローネンバーグ「フランスでそう言われたよ。英語には『彼はヒストリー・オブ・バイオレンス(暴力事件を起こした…

トロント映画祭⑥ヒストリー・オブ・バイオレンス

朝6時の飛行機でトロントからニューヨークJFK空港に飛ぶ。 空港からタクシーでパークアヴェニューのリージェンシー・ホテルに直行。 ぎりぎりセーフで朝10時からの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」のインタビューに間に合った。 パブリシストの女性が…

トロント映画祭⑤ハリケーン・オフェーリア

朝から『ウォレス&グロミット』の取材。 監督のニック・パークとヒロインの声を演じるヘレナ・ボナム・カーターのインタビュー。 ヘレナ・ボナム・カーターは旦那のティム・バートンの『コープス・ブライド』の声もやってるのですっかり声優みたいなことに…

トロント映画祭④秘密のかけら

朝10時から『ウォレス&グロミット』劇場版「人ウサギの呪い」の試写。 タイトルからわかるように、「狼男」や「フランケンシュタイン」などユニヴァーサルの怪奇映画のパロディで、畑を荒らすウサギを駆除するウォレスとグロミットが、巨大ウサギと戦うのだ…

トロント映画祭③ブラック・サン

午前中は『ドリーマー』の取材。 ダコタ・ファニング、クリス・クリストファーソン、エリザベス・シュー、ルイズ・ガスマンなどの出演者を次々にインタビュー。 ダコタ・ファニングちゃんは歯が抜け替わる時期でスカスカになってました。

トロント映画祭②地震のピアノ調律師

朝10時から『ドリーマー』試写。 ケンタッキーを舞台に、怪我をして再起不能と思われた馬を、トレーナーのカート・ラッセルとその娘ダコタ・ファニングちゃんが立ち直らせ、レースで優勝するまでの物語。 問題はカート・ラッセルとその父親役クリス・クリス…

トロント映画祭①ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド

朝8時にカナダ・トロント着。 ユタやベイエリアより暑い。 ダウンタウンのホテルにチェックインして、トロント映画祭のチケット売り場に行く。

ディープ・スロートの男

サンダンス映画祭が開かれるユタ州パークシティに行って、 そこに住むハリー・リームスの自宅を訪ねてきた。 ハリー・リームスはハードコア・ポルノ解禁のきっかけを作った『ディープ・スロート』の主演男優で、 東映で山本晋也監督の『生贄の女たち』という…

40歳の童貞フィギュア・コレクターの映画が全米No.1ヒット!

あなたの職場に「あの人、いいトシこいて独身だし、彼女もいる気配がないね」と陰口されてる人はいませんか? 「映画秘宝」関係者には結構いるよ。 この『The 40 Year-Old Virgin(40歳の童貞男)』はそんな人の映画だ。 ↓予告編 http://www.mooviees.com/2523…

日本の宣伝部によるスターウォーズ記事検閲について

アメリカのウェブマガジンが独自に取材調査した記事が出ました。 http://www.japanmediareview.com/japan/blog/Business/701/ 綿密によく取材した記事です。 でも、結論は「厳しくメディアをコントロールしたおかげで『シスの復讐』は日本ではけっこう儲けま…

テリー・ギリアムの新作『グリム兄弟』とオフィーリア

テリー・ギリアム監督の新作『グリム兄弟』を観たけど、アメリカ公開までは内容を書かないという誓約書にサインしたので、マット・デイモンとヒース・レジャー扮するグリム兄弟がゴーストバスターとして活躍する映画、という基本設定以外は何も言えません。 …

電車男と違ってこっちは本物、しかも百倍すごいぜ

このブログを立ち上げた頃、524という人のブログを紹介したことを覚えている人はいますでしょうか。http://nana.cocolog-nifty.com/nana/まったく面識もないし、メールのやりとりすらしたことないのですが、地獄太夫さんと共にいつも応援しておりました。 こ…