アメリカのウェブマガジンが独自に取材調査した記事が出ました。
http://www.japanmediareview.com/japan/blog/Business/701/
綿密によく取材した記事です。
でも、結論は「厳しくメディアをコントロールしたおかげで『シスの復讐』は日本ではけっこう儲けました」みたいなことになってるんだよな。これって、ビジネスとして結果オーライってことか?
今回、取材されてはっきりしたのは、
①ルーカス・フィルムは、日本の宣伝担当者が写真を使う雑誌に対して批評の文章まで検閲していた事実を知らなかった。
②ルーカス・フィルムから「写真を盾にとってすべての原稿を見せろなどと要求したのか?」と問われた日本の宣伝部は「担当者はそんなことはしていないと言っています」と否定した(実際はすべての印刷媒体に要求したことが確認されている)。
③ある雑誌を二年間出入り禁止にした事実も「知りません」と言っていること(映画を酷評したなどの理由で出入り禁止にされた雑誌は確認しただけで三つ以上ある)。
④つまり、写真を盾にとっての原稿検閲や出入り禁止処分は、アメリカに知られては困ることだったのだ。
つまり、今後は宣伝担当が編集者に「原稿を見せろ」「書き換えろ」と要求する時には、「ルーカスの方針だ」とか「アメリカの本社の方針だ」などと威光をチラつかせても、ウソである。アメリカ側はそんな要求をしない。
でも、今後は「アメリカは関係ねえ。こちら独自の方針で、原稿を言うとおりに直さないと出入り禁止にするぞ。アメリカに知られてもかまわねえ。編集者や作家の権利など知ったことか」って開き直るだけで、状況は何も変わらないのか。
結局、オイラが映画業界の裏事情を世間にバラした奴としてブラックリストに載って仕事しにくくなったただけじゃん。ちぇっ。