キャメロン・クロウ インタビュー
『エリザベスタウン』の取材でキャメロン・クロウ監督、オーランド・ブルーム、キルスティン・ダンスト、スーザン・サランドンのインタビュー。
オーランド・ブルームは『パイレーツ・オブ・カリビアン』の続編でチョウ・ユンファと共演できた興奮を語っていた。ファンなのだそうな。
キャメロン・クロウは「ビリー・ワイルダーの映画は監督になった後で勉強のために見るようになった」と言った。
キルスティン・ダンストのキャラクターには彼の奥さんが反映されているそうな。
「あなたはもともとロック雑誌のライターですが、僕ももともとはロック雑誌の編集者としてこの業界に入って、今は映画雑誌の編集者を経て、映画評論家になっています」
オイラは『あの頃、ペニー・レインと』でいちばん衝撃を受けた場面について話し始めた。
フィリップ・シーモア・ホフマンが、ロックを論じていると自分もロックンローラーのようにカッコいいCOOLだと勘違いしてしまうことを戒めるシーンだ。
「ロッカーたちはCOOLだ。でもロッカーたちについて書くだけの僕たちはUNCOOLなんだよ」
「あなたは、自分がアーティストではなく、他人の作品をあれこれ論じるだけの自分に恥ずかしさや苛立ちや負い目を感じていたことを『あの頃、ペニー・レインと』で描いていますが、今はこうして映画監督としてアーティストになれました。うらやましいですよ」
すると突然、クロウは身を乗り出し、オイラの肩に手を置いて強く言った。
「そんなことはないよ! 僕ももともとはロック評論や映画評論に心を動かされて、ライターになったんだ。アートを論じること自体が一つの作品として人の心を動かすことはある!へたなアート以上にすばらしい評論だってあるんだ。お互い、がんばろうよ」
なんだか、はげまされちゃったなあ。
(写真はティーンエイジャーにしてローリングストーン誌のライターだった頃のクロウとジミーくん)