2004-01-01から1年間の記事一覧

クトゥルーを大統領に!

Anyone But Bush!(ブッシュでなけりゃ誰でもいい!) というわけで2000年にネーダーを推してた人々も、 今回は民主党のケリーをLesser Evil(マシなほうの悪)として緊急避難的に当選させるしかないという状況だが、 だったらいっそThe Most Evil最も邪悪な奴…

GOTHのセサミストリート

まったく無表情の聴衆を前に、貧血風の女性ボーカルが泣きながら「誰も私ほどあなたを愛せない」と何度も何度も繰り返す、ストーカー女の恨み節みたいな「MAPS」を大ヒットさせたYeahYeah Yeahsヤー・ヤー・ヤーズ。その後、MTVを観ていても出てこな…

絶望的な「イマジン」

パーフェクトサークルがジョン・レノンの「イマジン」をカバーした。 何の救いもない、絶望的なアレンジで。 ビデオでは、「このビデオはテレビで放送できないよ」と話した後、葬送行進曲のようなピアノのイントロとイラクを攻撃するステルス爆撃機の映像で…

映画秘宝の表紙

10月21日発売の映画秘宝の表紙が素晴らしすぎる。 これを見ながら、存在しなかった「スカイ・キャプテン」、 つまりアンジェリーナ・ジョリーが主演の映画に思いを馳せよう。 「肉迫! 滝沢乃南」という見出しは「肉薄」が正しい漢字だと思うけど 滝沢乃南の…

ヘイ、ハリウッド

下のインタビューで『チーム・アメリカ』のトレイとマットは 「俳優たちの政治的発言は気に入らないが、自分たちは政治的にはどちらの党派でもない」と言っている。 しかし、たとえ本人たちがノンポリでも、彼らの俳優批判はアメリカでは政治的、党派的に機…

「チーム・アメリカ」のテーマその2

「エンターテイメント・ウィークリー」にジリアン・フリンによるトレイとマットのインタビューが出たので結末の部分だけ訳そう。何よりもまず俳優たちへの怒りが「チーム・アメリカ」のモチベーションだったことがわかる。 マット・ストーン 「チーム・アメ…

メルモとどろろ

DVD「アメリカン・ニューシネマ」の字幕をチェックしていて思ったのは、 「これの日本版を作ったら、それは映画よりもTVとマンガの世界になるだろう」ということ。 日本の70年代TVドラマの過激さ、実験性については『男泣きTVランド』『夕焼けTV…

アメリカ映画を理解するために必見のDVD

『アメリカン・ニューシネマ/反逆と再生のハリウッド史』というドキュメンタリー映画のDVDの字幕監修をやりました。 11月26日、ナウオンメディアから3,990円で発売されます。 http://www.nowondvd.net/products/decade/index.html 1968年から78年にかけ…

「チーム・アメリカ」でマイケル・ムーアへの私怨爆発

「チーム・アメリカ」のパブリシティでトレイ・パーカーとマット・ストーンのインタビューが あちこちの新聞に出始めた。 内容は基本的に「ローリングストーン」誌と同じで「政治のことをよくわからないなら投票なんか行かずに家にいろ」という主張だ。 「ア…

「チーム・アメリカ」のテーマとは

『チーム・アメリカ』は投票に行く気をなくさせるための映画か? ということを書いたけど、本当にそうだった。 今、売ってる『ローリングストーン』誌のトレイ・パーカーとマット・ストーンのインタビューにも、「これは反ブッシュというよりも反(反ブッシュ…

「チーム・アメリカ」には天皇皇后両陛下も人形で出演

あやつり人形アクション大作「チーム・アメリカ」の先行上映に行った。 これは完全に「愛國戦隊大日本」だ。 (主題歌はパワーレンジャー風) つまり右翼的戦意高揚映画のパスティーシュである。 「スターシップ・トルーパーズ」のように、戦意高揚プロパガ…

アイ・ハート・ハッカビーズ

「スリーキングス」のデヴィッド・O・ラッセル監督の「アイ・ハート・ハッカビーズ」を観た。 これはハリウッドのオールスターキャストによる「実存主義コメディ」。 「ハッカビーズ」というウォルマートみたいな大手スーパーマーケット・チェーンの誘致に…

反ブッシュ巨乳美女連合

反ブッシュのセクシー女性たちが主催するサイト「ベイブス・アゲンスト・ブッシュ」 http://www.babesagainstbush.com/ 彼女たちは民主党の選挙応援資金のためにカレンダーを売り出している。 あと、ここはプレイボーイやペントハウスのモデルたち。 http://…

ポルノで反ブッシュ

ブッシュ政権はキリスト教原理主義に後押しされて、中絶の権利だけでなく 放送やネットの表現の自由を弾圧しようとしているが、 それに抗議するポルノ映画業界人が、反ブッシュ・ポルノを売り出した。 http://www.pornforprogress.com/ 中身は 共和党御用達…

女子大生200人が大統領におっぱいで投票

カレッジ・ヒューモアというアメリカの大学生向けの冗談サイトでElection Erection(選挙でビンビン)というキャンペーンをやっている。 http://www.collegehumor.com/election今年の大統領選に、女の子が自分の体を投票用紙にして投票するのだ! すでに200…

ジョリー・キャプテンのほうが観たい

「スカイ・キャプテン」観たけど、アンジェリーナ・ジョリーは英軍で ナチの女拷問人じゃないでやんの。ちぇっ。 今発売中の朝日新聞社の『論座』に大統領選について書いてます。

ディベート中のブッシュのノートが流出!

木曜日の大統領候補討論会でケリーに突っ込まれて困り果てるブッシュの顔のビデオ・ショー http://www.democrats.org/ で、討論の最中にブッシュが壇上で書いていたノートが流出した。 http://www.thetalentshow.org/images/bush_rules_1.jpg 書いてあること…

初戦は勝ったけど…

昨晩のケリーはみんなの心配を吹き飛ばしてよくやった。CNN、USAトゥデー、ギャラップ社、ABC、CBSの調査でもすべてケリーの勝利という判定が出た。 ケリーは言うべきことはいちおう全部言った。 「この大統領は、言いたくないが、とんでもない…

ムーアもヒューイもイライラ

いよいよ今日は大統領選挙最初のディベートだ。 8月中、世論調査でケリーにリードされてきたブッシュは9月頭の共和党大会で逆転してからずっと優勢を保っている。 ケリーはやっと9月6日にイラクからの完全撤退を表明し、やっと戦争に反対する姿勢を明確…

ジャズミンが帰ってきた

「ブーンドックス」で前半のヒロインだった美少女ジャズミンが帰ってきた。 http://images.ucomics.com/comics/bo/2004/bo040927.gif 「ヒューイ!」 「また会えてよかった! 淋しかった?」 「あ…うん…」 沈黙 「ジャズミンよ!」 「喉まで出かかってたんだ…

ショーン・オブ・ザ・デッド

イギリス製のゾンビ映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』。 プロットは全部『ドーン・オブ・ザ・デッド』と同じ。 ただ、主人公がボンクラなのだ。 ショーンは30過ぎの電気屋の店員。朝から晩までゲームばかりしているデブでグズの友達エドと暮らしている。 …

PTU

ジョニー・トー月間の最後に、去年の作品『PTU』。香港の繁華街・尖沙咀で威張り散らしているマル暴の刑事ラム・シュー(『ザ・ミッション』のデブ・ガンマン)が、チーマーたちのオヤジ狩りにあって拳銃を失くす。 夜の街を警邏するPTU(警察機動部隊)の…

ボンクラ大暴動

大統領選挙を一ヶ月後に控えて街を行く自動車のバンパーには自分の支持政党を示すステッカーが目立つようになった。 こんなTシャツもある。「私のBUSH(あそこの毛)のほうがいい大統領になれるわ」と書いてある。 男性用には「オイラのDICK(チンポ)のほうが…

ダーティ・シェイム

ジョン・ウォーターズの新作『ダーティ・シェイム』を見る。成人指定だった。 http://www.imdb.com/title/tt0365125/trailers-screenplay-E21277-10-2 タイトルはボルチモアの御婦人の口癖「まあ、恥ずかしい」みたいな意味らしい。ボルチモアの郊外住宅地の…

大事件/ブレイキング・ニュース

最近、ジョニー・トーづいているので『大事件/ブレイキング・ニュース』。 開巻いきなり7分間ワンカットの大銃撃戦で観客の度肝を抜く。 永瀬正敏似のリッチー・レン率いる銀行強盗のアジトを、布袋寅泰似のニック・チョン率いるCID(重犯罪特捜班)が張…

ナポレオン・ダイナマイト

今年の6月に公開されてから今まで記録的なロングランを続ける『ナポレオン・ダイナマイト』という映画がある。 製作費わずか40万ドルのこの映画はすでにアメリカだけで3400万ドルも稼ぎ出した。草原と牛しかいないアイダホのド田舎に住むナポレオン・ダイナ…

「柔道龍虎榜」やれば、できる

やればできるさ できなけりゃ 男はもう一度立ち上がる くやしかったら 泣け 泣け 泣いてもいいから前を見ろ 三四郎 それが勝負というものさ 中国語なまりの演歌「姿三四郎」を、 髪も髭もぼうぼうに伸びたホームレス風の男がジャージを着て歌っている。 これ…

どっかで聞いたような

Rolling Stone誌の記事で、マイケル・ムーアの故郷フリントで大学を中退したムーアと一緒に「フリント・ボイス」という地元紙を創刊したダグ・カニンガムが昔の思い出を話している。 「普通の日刊紙が僕らの新聞の記事をパクったことがある。僕らはやつらの…

りるりとるめもる〜♪

小さな小さなリルル村では、村の外にはゴロニャンという恐ろしい怪物がいると言われていました。 でも、好奇心いっぱいの子供たちは、村の外に冒険に行きたくてたまりません。 しかし、ある日、子供たちの優しいお兄さんリュックマンがゴロニャンに食べられ…

いよいよ今日は大統領選挙最初のディベートだ。 8月中、世論調査でケリーにリードされてきたブッシュは9月頭の共和党大会で逆転してからずっと優勢を保っている。 ケリーはやっと9月6日にイラクからの完全撤退を打ち出し、やっと戦争に反対する姿勢を明…