2004-01-01から1年間の記事一覧

Mass Destruction

フェイスレスというイギリスのバンドが8月4日に発売したエレクトロ・ファンク「マス・デストラクション」は「大量破壊」というタイトルの反戦歌だ。 「ザ・サン」(アメリカでFOXニューズを使ってブッシュを支援したニューズ・コープがイギリスで所有す…

ブーンドックス

今送られてきた見本を見たら最初の「登場人物紹介」のところの「ブーンドックスという言葉は僻地という意味」が「僻地という意見」になっていた。 さらに新たな誤植。 ジュリアーニがジュリアーノになってる……。 これ、校正で発見して朱入れたのに……。 やっ…

http://www.jeffgibbs.com/「華氏911」のプロデューサー、ジェフさんの8月19日の日記のいちばん下のほうに、 Tomohiro Machiyamaのインタビューでなぜムーアが突然握手を求めたのか状況が書いてあります。 (たいしたことない話ですみません)

ステップフォード・ワイフ

『ステップフォード・ワイフ』(邦題)を観た。 これは1974年の同名映画『ステップフォードの妻たち』のリメイク。 原作は『ローズマリーの赤ちゃん』のアイラ・レヴィン。 レヴィンはTIME誌かLIFE誌を読んでいて、妊娠中に鎮痛薬サリドマイドを飲んだ…

白髪頭のトム・クルーズ(42歳)

トム・クルーズの『コラテラル』を観た。 ロサンジェルスのタクシー運転手(ジェイミー・フォックス)が、たまたま乗せた白髪混じりの中年男(トム・クルーズ)に、一晩かけて5箇所を回ってくれたら7万円かなんか払おう、と言われる。 しかし、トムクルは実は…

10月はたそがれの国

M・ナイト・シャマランの『ザ・ヴィレッジ』をこれから観ようと思ってる人は、 くれぐれもレイ・ブラッドベリの『10月はたそがれの国』を読まないように。 読んだ人は忘れるように。 あ、特に『びっくり箱』はダメだ! ブラッドベリのジイサンも、タイトル…

映画ボンクラとしてのムーア

今回のインタビューでは政治のことよりも映画のことを聞こうとした。 わかったこと。 マイケル・ムーア、生涯のフェイバリット映画 1 時計仕掛けのオレンジ 2 タクシー・ドライバー 3 狼たちの午後 なるほど。 どれも暴力と政治、マスコミによるヒーロー…

「ハンバーガーばっかり食べてちゃダメでしょ!」「ごめんなさい」

てなわけでマイケル・ムーアに三度目のインタビュー。 今回はミシガン州のフリント(ムーアのホームタウン)から車で三時間ほど離れたトラヴァース・シティという湖畔の町で、彼が家族と一年ぶりの休暇を取っているところを日本のマスコミが」急襲したのだ。…

「華氏911」は「チャップリンの独裁者」である

「華氏911」に対する(特に日本での)批判を見ていると、それは「チャップリンの独裁者」に対する当時のアメリカでの批判とよく似ていると思う。 チャップリンの『独裁者』もプロパガンダ映画だ。 当時アメリカとまだ敵対していなかったヒットラーをはっきり…

文藝春秋

えー、若い人はあまり読まないと思いますが、 オイラは月刊「文藝春秋」に、アンナ・ニコル・スミスのこととか、マイケル・ジャクソンのこととか、時々しょうもない色物ネタを書かせてもらっていて、ちょうど今出ている「文藝春秋」にも、例によって「華氏91…

「チーム・アメリカ」は「サンダーバード」プラス「愛國戦隊大日本」

ハリウッドに行って『チーム・アメリカ/ワールド・ポリス』の撮影セットを覗いてきた。 『サウス・パーク』のトレイ・パーカーとマット・ストーンが監督する『サンダーバード』のパロディだ。 チーム・アメリカはサンダーバードの国際救助隊と同じで5人の…

シャマランの「ザ・ヴィレッジ」は「××の××」のモロパクだ!

そろそろ『華氏911』の試写が日本でも始まったから、 どうせまた「これはドキュメンタリーとして公平じゃない」「鵜呑みにするな」とかいつものゴタクを並べるバカどもが出てくるんだろうからあらかじめ言っておく。 公平? バカか。 マイケル・ムーアは反政…

金持ち息子

映画『クライシス・オブ・アメリカ』Manchurian Candidateを観た。 これは1962年のジョン・フランケンハイマー監督作『影なき狙撃者』(邦題)のリメイク。 「満州人の大統領候補」というタイトルは主人公が中共で洗脳されることと、満州の傀儡政権を引っ掛け…

現代のマリー・セレスト号事件

映画『オープン・ウォーター』の監督にハリウッドでインタビューした。 南洋のリゾート、観光客向けのスキューバ・ダイビング船。 レンタルの装備で海に入った夫婦が海底の美しさに夢中になって水面に上がってみたら船がどこにもない。 彼らを置き去りにして…

コラム集も出ます

『アメリカ横断TVガイド』から4年ぶりのコラム集も出ます。 タイトルは『底抜け合衆国―アメリカが最もバカだった4年間』 内容は『TVブロス』『サイゾー』『Sportiva』『Invitation』などに連載した 2000年から2004年までの4年間のコラムを集めたもので…

ファビュラス・バーカー・ボーイズ「映画欠席裁判」第2弾!

まず「華氏911」の事実誤認の指摘について アメリカではすでに決着がついてる問題だが、 日本ではまだ誤解があるので書いておきます。 「華氏911」のなかでビンラディン一族を含む サウジ貴族がテロ直後、離陸禁止令が出ているにもかかわらず 政府から特別に…

「岡田斗司夫さんは町山さんと対立してるんですか?」 というような問い合わせの一般からのメールが最近急にやたらに、 といっても三、四通だけど、来たんですが、 「なぜそんなこと訊くんですか?」と逆に質問しかえしたら今のところ返事がない。 いったい…

ブッシュの城下町

今日、テキサス州クロフォードという人口わずか700人の町で『華氏911』の上映会が開かれた。 そこには1600エイカーもあるブッシュの牧場がある。 そしてブッシュはちょうど夏休みで休暇に来ていた。 そこで、クロフォードの有志たちが町のフットボール・グラ…

FOX対マイケル・ムーアの決闘!

マイケル・ムーアが、ブッシュ政権の大本営放送と言われるFOXニューズ・チャンネルに突如出演した。 FOXがどういうテレビ局かは、ここを参照。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040725 FOXのメイン・キャスターのビル・オライリーは放送で「ムー…

マイケル・ムーア、民主党大会に現る

マイケル・ムーアは基本的に反民主党だ。 「アホでマヌケなアメリカ白人」などで、共和党と政策上ほとんど違いのない民主党をボロカスに批判して、 「とっとと共和党と合併しちまえ!」と言っている。 それでムーアは2000年の大統領選では「緑の党」のラルフ…

放送の公平原則がなくなるとどうなるか?

自民党は秋の国会で、放送法の第3条2項「政治的に公平であること」を削除する法案を出そうとしている。 自民党は今年初め、CSにチャンネルを開設しようとしたが、この条項のためにできなかったからだ。 アメリカでは既に87年にアメリカで連邦通信委員会の…

「サンダーバード」がマリオネット版「華氏911」として帰ってくる!

早朝試写で『サンダーバード』観ちゃった。 まあ、完全に『スパイキッズ』の二番煎じなんで色々と文句の付け所はあるけど、 昔のTVを観ていたオジサンとしてはいろいろ面白かった。 今回の映画はTV版の前日談で、末っ子のアランと恋人ティンティンの少年…

ブーンドックス表紙

町山が編・訳を担当したアメリカの新聞4コマ漫画Boondocksの表紙が出来ました。 書名『ブーンドックス/ブッシュが最も恐れた小学生』 著者 アーロン・マッグルーダー 出版元 幻冬舎 発売 8月24日(予定) 定価は1500円以下になりそうです。 序文はマイケ…

7月6日のマイケル・ムーア インタビューの続き

遅くなりました。7月6日NYで行われた外国人記者合同インタビューの続きです。 エジプト発でアラブ全域にネットワークするTV局の女性レポーター 『華氏911』にはアメリカのイスラエル政府支援について何も言及がありませんが。 ムーア そんなに何でもか…

「華氏911」がネオコンの陰謀?

「国際ジャーナリスト」として活躍されている田中宇氏が 「「華氏911」とイスラエル」という題名の記事で、 「謀略をやっているのはムーアの方ではないか」との見出しを立て、 「『華氏911』は、タカ派やイスラエルが有利になるような配慮を持って制作さ…

『華氏911』は偏向しているか?

日本にいる人にはわからないと思うので書いておく。 マイケル・ムーアよりもアメリカのマスコミのほうがはるかに偏向して情報操作している。 日本ではイラク戦争に関するネガティブな報道や現地の被害も報道されたと思うが、 実はアメリカのマスコミは、2003…

20年前のラムズフェルド

1984年3月の『ブーンドックス』「レーガン大統領によってイラクに派遣されるラムズフェルド特使は、化学兵器を使用しているイラクと国交正常化する方針について次のように弁明しました」 「化学兵器だかナントカ兵器だか知らないが、サダム・フセインは自由…

飛鷹SILVER HAWK

ミッシェル・ヨー主演のスーパー・ヒロインもの『飛鷹』をVCDで観る。 日本ロケで岩城晃一も出演しているが、日本で話題になってるのかな。 ラストシーンなんか都庁で終わるんだけど。ミッシェル姐さんは相変わらずアクションが凄い。 でも、この映画、完全…

アレックス・プロヤス監督にインタビュー

「i, robot」のプロヤス監督はエジプト生まれのギリシャ人でオーストラリア育ちという人。 「クロウ」でブランドン・リーとプロヤスが考えた黒のロングダスターコートを着てのアクションはその後『マトリックス』をはじめ世界中の映画でパクられた。 「特に…