20年前のラムズフェルド

TomoMachi2004-07-10

1984年3月の『ブーンドックス

レーガン大統領によってイラクに派遣されるラムズフェルド特使は、化学兵器を使用しているイラクと国交正常化する方針について次のように弁明しました」
化学兵器だかナントカ兵器だか知らないが、サダム・フセインは自由を愛するアメリカの友好国だ。彼は中東のイスラム過激派を抑え続けている。彼はいい奴だよ」
「アフガンで共産主義と戦っている反政府勢力もね」


ブーンドックス』は84年には存在しなかったから、これはジョーク。
でも、20年前、実際にラムズフェルドイラクに行って、イスラム原理派と化学兵器で戦うフセインと握手し、レーガンは後にタリバンになる連中を援助していたんだよね。


さて、今日、やっと『ブーンドックス』のゲラを戻した。翻訳は3月に終わっていたが、吹き出しに日本語をどのように入れるのか編集担当の人といろいろ試行錯誤しているうちに時間が経ってしまった。
結局吹き出し自体の大きさをセリフによって変えることでなんとか入るようにしたので普通のマンガのように読めます。


ブーンドックス』は徹底してアフリカ系アメリカ人独特の日常会話文体で書かれていて、
たとえばThingをThungと言ったりする黒人独特の口調が面白いんだけど、
それは原書を入手してもらって、オイラの翻訳と比べてもらうしかないですね。
8月20日頃、予価1400円で幻冬舎から発売されます。