いよいよ今日は大統領選挙最初のディベートだ。
8月中、世論調査でケリーにリードされてきたブッシュは9月頭の共和党大会で逆転してからずっと優勢を保っている。
ケリーはやっと9月6日にイラクからの完全撤退を打ち出し、やっと戦争に反対する姿勢を明確にしたが遅すぎた。もっとはっきり反ブッシュを早く打ち出すべきだった。
もともとイラク戦争に国会で賛成票を入れてしまったケリーだから、姿勢がはっきりしない印象を与えてしまったのだ。
今になって、やっとケリーは攻撃体制に入ったが間に合うか?
マイケル・ムーアはもともとケリーを支持していなかったが、とにかくブッシュを打倒しないと戦争が止まらないので、9月最初のローリングストーンズ誌で「根性見せろケリー!」と激を飛ばした。
「いい人ぶってるから勝てないんだよ! ブッシュにキツい質問をぶつけてやれ! たとえば、『そんなにイラク戦争が大事なら、あんたのところの双子のバカ娘を戦争に行かせろ!』って」


ムーアと同じく民主党の中道路線に嫌気がさして4年前はラルフ・ネーダーを支持していた『ブーンドックス』のアーロン・マッグルーダーというかヒューイも、ケリーの戦いぶりに苛立ってとうとう電話した。


「ケリー上院議員! 見てるとイライラするよ! あんた、ブッシュ陣営に中傷されっぱなしじゃないか! まるで虐待される連れ子みたいだよ。アイクに殴られるティナ・ターナーみたいさ」
ボビー・ブラウンに殴られるホイットニー・ヒューストンや、マイク・タイソンに殴られるミッチ・グリーンみたいだ」
 シーザー「ヒソヒソ」
「タナカサンに殴られるジョニーみたい?」
「『カラテキッド』のDVD出たんだよ!」