「チーム・アメリカ」でマイケル・ムーアへの私怨爆発

TomoMachi2004-10-12

チーム・アメリカ」のパブリシティでトレイ・パーカーとマット・ストーンのインタビューが
あちこちの新聞に出始めた。


内容は基本的に「ローリングストーン」誌と同じで「政治のことをよくわからないなら投票なんか行かずに家にいろ」という主張だ。
アメリカという国はバカな国だが、アルカイダのようなキチガイよりマシだ」とも言っているけど、『サウスパーク』の「パッション・オブ・ジュー」でアメリカにも狂信的キリスト教徒というキチガイがいるって描いてたじゃん。


それはいいとして、その記事で面白かったのは、マイケル・ムーアのこと。


ネタバレになるから詳しく書けないが、「チーム・アメリカ」のムーアの扱いは特別だ。
そんな大役をもらえたのはトレイとマットの友人だからだと思ったが、真相は違った。
オイラが二年前にやったこのインタビューにその理由がある。
http://www.eiga.com/special/bowlingfor/03.shtml


実際の会話に近い形で再現するとこうだ。


オイラ 『ボウリング・フォー・コロンバイン』であなたは銃社会アメリカの歴史をアニメーションで表現していますが、あれは『サウスパーク』を作ったトレイ・パーカーが学生時代に作ったアニメ『アメリカの歴史』そっくりなんですが……。
ムーア え? 本当に? 
オイラ 本当も何も、内容も絵柄もタッチも演出も何もかもそっくりですよ。
ムーア ……「パクリやがって!」って怒られるかな?……いや、大丈夫さ。だって彼らの『サウスパーク』の映画版はアメリカがカナダを勝手にバッシングしてエスカレートした果てに戦争になるというプロットが僕が作った『ジョン・キャンディの大進撃』にそっくりだから、これでおあいこだ(笑)。


ムーアは最初、知らないフリをしてトボケようとした。「アメリカの歴史」は短編の学生映画だから知っている人はごくごく限られている。オイラはたまたまコロラド大学のイベントで観たのだ。
しかし、シラをきり通せないと観念したムーアは「お互い様さ」と開き直ったというわけ。


でも、いくらなんでもトレイとマットにはこっそり「パクってごめんね」って詫びぐらい入れておいたんだろうな、と思ってたが、ちゃんと話をつけてなかったようだ(ムーアがよく問題にされるのは、そういう気遣いに欠けるところだ)。
カンザス・スター紙他の新聞のインタビューでトレイとマットは「まるでオレたちが作ったアニメみたいじゃん!」とマジで怒っている。
だから「チーム・アメリカ」でムーア(あやつり人形ね)に特別な罰を与えたという。
はっきり書けなくてイライラするなあ。
よし! ここを反転させると読めます。読む人は後で怒らないように。



ムーアの人形を木っ端微塵に爆破するシーンで、人形の中にハム(肉のハムね)をいっぱい詰めておいたんだと。

なんなんだよ、それ。画面を観ただけじゃわかんないじゃん!(笑)


でも、トレイは本当は盗作で訴えれば裁判で勝てたと思う(それほどモロなパクリなのだ)。
それを人形イジメだけで許したんだから、まあ寛大だわな。