ボンクラ大暴動

TomoMachi2004-09-26

大統領選挙を一ヶ月後に控えて街を行く自動車のバンパーには自分の支持政党を示すステッカーが目立つようになった。
こんなTシャツもある。「私のBUSH(あそこの毛)のほうがいい大統領になれるわ」と書いてある。
男性用には「オイラのDICK(チンポ)のほうがいい副大統領になれるぜ」というバージョンもある。


打倒ブッシュ陣営もラストスパートに入る。


まずブルース・スプリングスティーンがケリー支援のコンサート・ツアー「VOTE FOR CHANGE」を開始する。
参加するのはデイヴ・マシューズ・バンド、ジョン・メレンキャンプジャクソン・ブラウン、それに「ブッシュと同じテキサス出身で恥ずかしい」と発言してラジオから閉め出され、CDを焼かれたディキシー・チックス。
彼らはミシガン、インディアナクリーヴランドなどのスイング・ステイツ(民主党共和党の間で揺れ動いている州)を回る。
ブッシュ打倒をライブや歌やインタビューで表明し、運動をしているミュージシャンは他に、フーファイターズ、グリーンデイ、オジー・オズボーン、REM、ビースティ・ボーイズなど。


マイケル・ムーアは講演と『華氏911』上映のツアー「SLACKER UPRISING」を既に開始している。一ヶ月間でスイング・ステイツ20州の大学を回る強行軍だ。


「SLACKER」というのは「ゆるい人」という意味で、仕事や勉強に真剣ではなく、テレビでビデオ観たりゲームしながらヨタ話してビール飲んでばかりいる連中のこと。日本語にするなら、やっぱり「ボンクラ」だろう。
そして「UPRISING」とは「暴動」だ。
つまり「ボンクラ大暴動」!
これはNON−VOTERS、つまり投票に行かない「非投票層」を投票に行かせるための戦略だとムーアは言う。事前の世論調査の対象になるのは有権者登録した人だけだが、それは全成人の半分でしかない。
「非投票層は貧しい人々、公民権のない人々、シングルマザー、それに若者たちだ。毎日偉そうに昼まで眠ってて、新聞は読むよりも丸めてハエを叩くものだと思ってるバカ学生たちを煽動して暴動を起こしたいんだ。連中は当然シニカルで『ブッシュもケリーもクソだ』と思ってるけど、今年は彼らにこう言わせたい。『どっちもクソだからケリーに入れる!』」
Anyone But Bush(ブッシュ以外なら誰でもいい)!ってやつだ。
ムーアは一ヶ月間このツアーで全米を駈けずり回り、最後は11月2日の投票日、ブッシュ弟が4年前に票のごまかしをやらかしたフロリダに私設選挙監視団を連れて乗り込む。


そして15日には『チーム・アメリカ』が全米公開だ!