2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧

日本に帰ったせいで日記がぐちゃぐちゃになってもう一ヶ月経った。 このままフェイドアウトするとヤバイので、少しづつでも思い出せる限り書き散らしておく。 えーと、この日は映画秘宝編集部に行って『キル・ビル2』ムックの原稿を書いていた…と思う。 日…

日本到着。 空港のホテルで寝る。

1980年、最初の仕事

アニメのことを書いたのでいろいろ思い出したので忘れないうちに書いておこう。オイラが生まれて初めてプロとして仕事をしたのは、たしかマンガ雑誌の欄外一行知識だった。 1980年、『ガンダム』の一年戦争が終わった年、大学一年生で当時18歳のオイラは、早…

TBSラジオの「ストリーム」という番組にレギュラー出演することになった。 週一回、国際電話でアメリカの事情を話すのだが、午後2時の放送なので会社勤めの人は聴きにくい時間帯。 生放送なのが心配だが。ラジオといえば、去年、アメリカのNHKにあた…

昨日の続き

2001年9月11日、世界貿易センタービル他への同時多発テロが起こるとアメリカのメディアから笑いが消えた。 いつも時事ネタのギャグを飛ばしている夜のトーク・ショーも、全米最高の人気お笑い番組「サタデー・ナイト・ライブ」も放送を自粛。全米のコメディ…

このマンガを翻訳してました

えー、二月に翻訳していた本というのは、これです。 「ブーンドックス」Boondocks(田舎者)というアメリカの新聞の4コマ・マンガの連載4年分のベスト集成本。 もう原稿は全部入れてあるので、もうすぐ幻冬舎から発売されるはずです。『ブーンドックス』の主…

また『キル・ビル』ネタ。 『キル・ビル』は以下の三人の三つ巴の戦いである。 ブライド(ユマ・サーマン) ビル(デヴィッド・キャラダイン) 服部半蔵(千葉真一) そして前の日記にも書いたがブライドは拝一刀であり、ビルは柳生烈堂であった。 するとこ…

19日のテレビで、ブッシュ政権のサイバー・テロ対策担当だったリチャード・クラーク氏が、こう証言した。 同時多発テロの翌日、ブッシュ大統領を囲む会議で、大統領とラムズフェルド国防長官がイラク攻撃を主張した。 クラーク氏は「ちょっと待ってください…

高橋ヨシキ君の『キル・ビルVol.2』非公式チラシ。 70年代香港クンフー映画バージョン。This is a '70s Hong Kong Kung Fu taste flyer of KILL BILL Vol.2 designed by Yoshiki "Genius" Takahashi.こういう映画は地球座とかロキシーとか東映パラス公開でし…

『キル・ビル』はラブ・ストーリーではない

GAGAには悪いけど、『キル・ビルVol.2』はラブ・ストーリーではない。 なぜなら、これがラブ・ストーリーとなると、『子連れ狼』Shogun Assassinも『ロード・トゥ・パーディション』もラブ・ストーリーになってしまうからだ。 この三つは同じ物語である…

天安門広場の記事に追補

天安門事件の日記に追補したけど、見てない人もいるかもしれないので、ここに上げておくよ。 「たしかに天安門広場の中では死傷者はなかったかもしれないが、広場の外では300人死んだのだから事件の本質自体は変わらない」と言ってる人がいる。 それもまた「…

映画秘宝は3月19日(金)発売です

新しい映画秘宝、今月は3月19日(金)発売です。 オイラは『ドーン・オブ・ザ・デッド』とザ・ロックの『ランダウン』という二本の映画のロケ現場訪問記事を書いてます。 柳下毅一郎との連載対談では『ロスト・イン・トランスレーション』について徹底討論し…

「ドーン・オブ・ザ・デッド」観た!

『ドーン・オブ・ザ・デッド』の死者、じゃなかった試写を今、観てきた。 オリジナルの『ゾンビ』のフランス映画風の静かで空虚な場面と 燃え燃えのゴブリンのビートとの緩急や、 消費社会による人間性の疎外をショッピングモールとゾンビに象徴させた深み、…

『マッスル・モンク』は「幻の湖」香港版

チャイナタウンでメシ食いついでに、『無間道』でハリウッドからも注目されているアンディ・ラウ主演、ジョニー・トー監督の『マッスル・モンク』Running On KarmaのVCDを買った。 ご覧のようにアンディ・ラウは別人のように鍛え上げている。 わけがなく…

わっ、これはスゴい! あの東映版『ビルを殺れ!』ポスターでタランティーノを狂喜させた 映画秘宝が誇る狂気のデザイナー、高橋ヨシキの『キル・ビルVol.2』用ポスターだ! もちろんマカロニ風!This is a Japanese UNofficial KILL BILL Vol.2 Poster! It …

「千と千尋」はなぜ「湯女」なのか

人は証拠や論理よりも、自分の信じたいことだけ信じる、という話の別例。 宮崎駿の『千と千尋の神隠し』に関しては柳下毅一郎の対談本『映画欠席裁判』その他で書いてきたとおり、娼館を舞台にした物語である。 しかし、そう指摘されると怒る人が多いんだ、…

天安門広場での死者はなかった

インチキというものは、放っておくと、トンデモないことになるという話。 天安門事件を覚えているだろうか。1989年、北京の天安門広場に集まった民主化を求める学生たちを人民解放軍が虐殺した、とされる事件だ。 「とされる」としたのはウソだからだ。当時…

「キル・ビルVol.2」観た!

先週のテキサスでのテスト試写に続いて世界で二番目の『キル・ビルVol.2』試写 以下にネタバレはナシ。 ブライドことユマ・サーマンがテキサスの教会で結婚式を挙げている。 ビル(デヴィッド・キャラディン)は大きなフルートを吹いている。ブルース・リー…

いよいよ明日、『キル・ビルVol.2』の試写が観られる。 翌日にデヴィッド・キャラディンのインタビューがあるから。 本当に「ラブ・ストーリー」か確かめに行こうっと。 しかし、頭を撃たれたとはいえ、 たった5人の仇の名前も覚えられないとは なんとアホ…

藤原章監督『ラッパー慕情』

チンプイこと藤原章監督の映画『ラッパー慕情』をビデオで観た。 2004年度のベストに入るだろう傑作だった。 室内シーンの撮影に失敗しているので、映画の前半は真っ暗で何が画面に映っているのかわからない。しかも編集が舌足らずなので、シーンのつなぎを…

アメリカで最もリスナーが多く、最もエロで過激で、最も保守的な連中から嫌われているラジオ・パーソナリティ、ハワード・スターンの番組が終わろうとしている。 先週から毎日、番組でハワードは「明日にも終わるかもしれない」と絶望的な口調で話し、リスナ…

村上隆についていろんな反応をもらったが、いちばん多いのは「もう名前も聞きたくない」「あいつは本当のオタクからはすでに相手にされていないのだからどうでもいいじゃないか」という感じのものだった。でもさ、奴のHPを教えてくれた人がいて、それを見…

メル・ギブソンがマイケル・ムーアと決別していた。 お互い熱心なカソリックで、 ローマ法王がブッシュの戦争を否定したことで結びついていたはずだが。 原因はメルギブの父親だろう。 メルギブの父は、ローマン・カソリックが60年代に改革された時、 それに…

アメリカで出る本のために「萌え」という言葉の起源、正確な語義、歴史について書いて欲しいと依頼された。 思えばオイラが1989年に『おたくの本』を作ってからもう15年。 あの時、オイラはまだ26歳で、別冊宝島に配属されたばかりで、 部署では一番年下で発…

ビヴァリーヒルズのフォーシーズンズ・ホテルで『エターナル・サンシャイン』の主演ジム・キャリーにインタビュー。 現在撮影中の映画『レモニー・スニケットの世にも不幸なできごと』で執事を演じるため頭はつるつるのスキンヘッドにしていた。 この『エタ…

『マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』の脚本家チャーリー・カウフマンのインタビューのため、新作『エターナル・サンシャイン』を観る。 監督は『ヒューマン・ネイチャー』のミシェル・ゴンドリーだが、彼のアイデアによる映画。 イラストレーターの…

去年のベストに入るラリラリ映画『SPUN』の監督ヨナス・アカーランドJonas Akerlundにインタビューした。 ヨナスはスウェーデンのバンド、カーディガンズのビデオ「マイ・フェヴァリット・ゲーム」で注目された。 www.cardifans.com/gameban.html それま…

昨日の続きだが、『裸の自衛隊!』が復刻されるとのこと。 オイラが企画編集をした別冊宝島はベストセラーになったが、 その年のボーナスでオイラがもらったのは規定どおりの2・5ヶ月。 ヒラだったので、50万円くらいだった。 ベストセラーになったことで…