「キル・ビルVol.2」観た!

TomoMachi2004-03-12

先週のテキサスでのテスト試写に続いて世界で二番目の『キル・ビルVol.2』試写
以下にネタバレはナシ。


ブライドことユマ・サーマンがテキサスの教会で結婚式を挙げている。
ビル(デヴィッド・キャラディン)は大きなフルートを吹いている。ブルース・リー原案の映画『サイレント・フルート』でキャラディンが吹いてたのと同じフルートである。
ブライドは、ストリップ小屋で用心棒をやっているビルの弟バド(マイケル・マドセン)を訪ねる。
『レザボア』のミスター・ブロンドがらみの小道具あり。


ブライドの修行時代の回想。
ビルは「Once Upon A Time In China(昔むかし中国で…)とブライドに白蓮教徒のパイメイというクンフーの達人の話をする。
ビルが語るのは、ロー・リエがパイメイを演じたショウ・ブラザーズ映画の要約。
ビルの命令でブライドはパイメイ(リュウ・チャーフィー)に弟子入りする。
毎日毎日、ワンインチ・パンチの特訓。


ライバルの女殺し屋エル・ドライバー(ダリル・ハンナ)との決闘。
狭いトレイラーの中で家財用具を駆使して“jackass”なバトル。
身長170センチ級の巨大女同士の延々と続く格闘はタラいわく『サンダ対ガイラ』。
ご丁寧にエル・ドライバーは「ガルガンチュアって言葉が好きよ」と言う。
『サンダ対ガイラ』の英語タイトルが「ガルガンチュアの戦争」だから。


ブライドに「お前はナチュラル・ボーン・キラーだ」と言うビル。


『Vol.2』はマカロニ・ウェスタンとショウ・ブラ製クンフー映画の合体。
でも、結局はタランティーノの大好きな『子連れ狼』だ。
ビルは柳生烈堂だ。


ラブ・ストーリーかって?
うーん。


でも、クエンティン・タランティーノの母への想いを込めた映画ではある。
15歳で彼を生み、16歳で大学を卒業し、20歳でビジネス・ウーマンとして成功した天才少女で、
女手ひとつでタランティーノを育て、幼い頃からゲテモノ映画を観せてくれた母についての映画である。