TomoMachi2004-03-03

マルコヴィッチの穴』『アダプテーション』の脚本家チャーリー・カウフマンのインタビューのため、新作『エターナル・サンシャイン』を観る。
監督は『ヒューマン・ネイチャー』のミシェル・ゴンドリーだが、彼のアイデアによる映画。
イラストレーターのジム・キャリーは、パンクな女ケイト・ウィンズレットと恋に落ちるが、ケイトはキャリーを冗談のわからないマジメで退屈な男と思っていた。実際ジム・キャリーがマジメで退屈な男を演じるのだ。
で、ケイトは記憶消去クリニックを訪ね、キャリーの記憶を完全に消してもらう。
それほどまでに嫌われていたと知って傷ついたキャリーは、自分も記憶消去してもらいに行く。
記憶消去サービスというアイデアは『トータル・リコール』や『ペイチェック』ですっかり聞きなれたものだが、
この映画では記憶は一瞬で消されるわけではなく、だんだんと消えていくので、その過程を見せていく。
それに記憶消去マシンは単なる小道具でディックのようなアイデンティティに関する問いかけはされない。この映画のテーマは恋愛なのだ。