ブッシュ政権下で新しく成立した放送規制法によって「史上最低のラジオDJ」ハワード・スターンはFMを追われ、サテライト・ラジオに移ることになった。
スターンの放送が生んだ3大スターをここで紹介しよう。
3人とも、スターンの番組(生放送)に電話をかけてきて、そこから常連になった連中だ。
★ダニエル・ザ・KKK
ユダヤ系のスターンに「ユダヤは死ね」と嫌がらせの電話をかけてきた自称KKK。
キリスト教右翼とかネオナチとかからの嫌がらせ電話は日常茶飯事でその度にハワードは
電話の相手を徹底的に罵倒し、恥をかかされた相手は二度とかけてこなくなるのだが、
ダニエルだけはしつこく電話し続けた。ハワードもその度に「KKKは貧乏人」「童貞が多い」「バカ」と貶し続けたのだが、911テロの後、ダニエルはNYに住むハワードを心配して電話してきた。「同じアメリカ人だからな」
それ以来、不思議な友情が芽生えて今やすっかり常連だ。
ハワードのラジオに電話してくるのは右翼だけじゃない。電波系のキチガイはもちろん、知恵遅れの人もいる。普通のラジオはそういう人を出さないが、ハワードは違う。「UFOにさらわれて、頭の中に何か埋められたの」という妄想の相手をちゃんとしたりする。ゲイリーは知能が遅れたオジサンだが、ハワードは彼にクイズを出したり(ラジオはどうして聞こえるの? とかそういう質問)、政治論議をさせたり、コメンテイターとして活用している。
★ビートルジュースhttp://www.jollydwarf.com/
金髪のおねえちゃんの胸に抱かれている干し首みたいのがビートルジュースさんの頭。
そう、この人はいわゆる「小頭症」である(名前の由来は映画『ビートルジュース』で最後にビートルジュースの頭がしぼんで小さくなることから)。http://www.jollydwarf.com/Video/T115.mov
しかし、ハワードスターンのラジオでキャッチボールのボールの代わりにされたりして人気が出て、ポルノ映画に出演したり、タレントとして暮らしている。
フィギュアにまでなった。
「知恵遅れのゲイリー」もハワードのおかげでモテモテだ。
ああ、こんな番組、日本じゃ間違っても放送できないんだろうなあ。