アメリカの新教育長官が子供のアニメに圧力

TomoMachi2005-02-16

今からちょうど一年前のバレンタインデー、ここサンフランシスコのニューサム市長が同性間の結婚を認可し、約4千組が結婚した。
しかし、州法違反ということで一ヵ月後に禁止され、8月に州最高裁で結婚は無効とされた。
さらに大統領選挙では「連邦法による同性婚の絶対禁止」を掲げたブッシュがキリスト教保守の力で再選された。


第二期ブッシュ政権の教育長官マーガレット・スペリングスは就任するなり、PBS(公共放送)の子供向けアニメがゲイ賛美だと圧力をかけた。


問題になったのは、『バスターからの手紙』という新番組。
バスターというウサギの少年が飛行機パイロットの父親と一緒にアメリカ各地を回ってビデオ・レターを送ってくる。ビデオの部分は市井の人々を撮影したドキュメンタリー。


バスターは日系人やアフリカ系、モスリム、モルモン教ペンテコステ(異言派)、福音派の家族を訪ねて「違う生き方の人も同じアメリカ人」と知っていく。
で、バスターがヴァーモント州の農場を訪ねると、それがレズビアン夫婦のコミュニテイだったのだ。


このエピソードがボストンで放送されるとスペリングス長官は「国税の援助で運営している公共放送で子供向けにゲイを推奨するわけにはいかない」と警告し、
圧力を受けたPBSは、東部と西海岸(つまり進歩的な地域)以外での放送を中止した。


内容は別にゲイとかレズビアンを推奨してるわけではなく、エマという女の子から「私には二人ママがいるの」と聞かされたバスターが「いっぱいいるんだねー」と言うだけ。


詳しくはTVブロスの連載を参照してください。
ウチの娘のクラスメイトにもレズビアンの夫婦の子がいるよ。