マイケル・ムーアの新作『Sicko』は「ビョーキ」という意味

TomoMachi2007-06-25

毎週火曜日午後2時からのTBSラジオ「コラムの花道」、
http://www.tbs.co.jp/radio/st/
今週はマイケル・ムーア監督の新作映画『SICKO(シッコ)』について話します。


これはムーアが『ボウリング・フォー・コロンバイン』の前からケーブルTV局HBOの番組として製作を発表していたものだが、
ブッシュ政権イラクを攻撃したため、ムーアはブッシュ再選を阻止するために急遽、『シッコ』を中止して『華氏911』を作ることになった。
ムーアとしては約束を果たす映画となったこの『シッコ』、スラングで「ビョーキ」という意味。


アメリカには国民健康保険がない。
アメリカは公的な医療保険制度の無い唯一の先進国だ。
そのため、国民の6分の1にあたる約5千万人が無保険である。
そして毎年数万人が治療を受けられないまま死んでいく。
しかし、『シッコ』は保険が買えない貧困層や不法移民についての映画ではない。


年間一人平均35万円以上の民間保険料を何十年も払い続けている中産階級についての映画だ。


アメリカの健康保険で最も多いのはHMOというプログラムだ。
これはマネージド・ケア(管理医療)といって、保険会社が医者に給料を払って、治療法や投薬を管理する方式だ。
つまり保険会社は治療の方法を決めたり、拒否することができる。
また、保険加入者を選別するのも保険会社の自由だ。
すると、いったいどういうことになるのか?


くわしくはラジオ放送で!