ブッシュが勝つかもしれない理由その5

TomoMachi2004-10-31

4年前の大統領選挙では警官が投票所に向かう黒人(民主党支持が多い)を投票に行かないよう脅す妨害工作があったが、今回もそれはもう起こっている。

フロリダでは警官が黒人住民の家を訪問し、投票について尋問している。これをやらせているのはフロリダ州知事ブッシュ弟で、地方選挙で行われた選挙違反の調査だという。しかし、尋問を受けた人は「投票したら刑務所にブチ込んでやる」と脅迫されたと言っている。
http://www.commondreams.org/views04/0817-14.htm


このやり方は南北戦争で南部の黒人奴隷が解放された後も、南部では黒人を脅したり、投票所に入れないようにしたり、読み書きテストをしたりして、投票を妨害し続けた頃とまるで同じだ。


フロリダのほかでも共和党はあの手この手で民主党の投票を妨害している。


オハイオ州レイク郡では、有権者に、ニセの選挙委員会のレターへッドで「民主党寄りのグループを通じて有権者登録した者は投票できない」というウソの手紙が送られてきた(犯人は不明)。
http://www.nytimes.com/2004/11/01/politics/campaign/01voting.html


また、共和党はニセのボランティア団体を作って接戦州の民主党支持者の有権者登録を破棄していたことが発覚した。
ネヴァダ州で、有権者投票を代行する Voters Outreach of Americaという「超党派の」ボランティア団体で働いていた男が給料支払いのトラブルで怒って「共和党支持者の有権者登録申込書だけを提出し、民主党支持者の申込書を破り捨てるよう命令されていた」と内部告発した。

Voters Outreach of Americaは各家庭を回ったり、ショッピングモールにブースを出したりして有権者登録を募っていたが、その実態は共和党系の組織で、こっそり民主党支持者の申し込み書だけを破り捨てていた。http://www.klas-tv.com/Global/story.asp?S=2421595&nav=168XRvNe

Voters Outreach of Americaは、オレゴンやウェスト・ヴァージニア、ペンシルヴェニアでも同様の事件を起こしていた。
http://www.mailtribune.com/archive/2004/0921/local/stories/02local.htm


また、ブッシュは、投票所で身分証明書の提出を求め、持っていない者の投票は拒否するよう、共和党州知事に働きかけている。
民主党支持者の多い、黒人、メキシコ系、ネイティブ・アメリカンの特に女性は運転免許証を持っていない率が圧倒的に高く、投票できなくなりそうだ。
もちろん憲法上は、身分証明書などなくても投票する権利は侵害されてはならないのだが。