『華氏911』を潰そうとしたディズニーの映画

TomoMachi2004-07-01

フセインの罪状に「イスラムシーア派への弾圧」が入ってるのには笑うな。
アメリカはシーア派封じ込めにイラクの協力を求めてラムズフェルドフセインと握手までしてるのに今度はそれが罪だっていうのかね? 


さて、『華氏911』を配給拒否したディズニーは、それだけでなく、「愛国的ドキュメンタリー」を「華氏911」にぶつけようとしている。


アメリカの心と魂』America's Heart and Soul というこの映画はルイス・シュワルツバーグという映画作家アメリカ大陸を横断しながら、盲目のロッククライマーや、車椅子のアスリートなどに取材し、アメリカの素晴らしさを謳歌する内容で、ディズニーはこれを全米が愛国心を謳う7月4日の独立記念日に公開する予定。


ところが、この映画を『華氏911』への妨害運動を展開していた団体ムーヴ・アメリカ・フォワードが大推薦し、共和党支持者に呼びかけて観客動員を増やそうとしている。彼らは「本当の愛国者なら『華氏911』よりもこっちを観ろ」と訴えている。


しかし『アメリカの心と魂』を監督したシュワルツバーグは「僕の映画と『華氏911』は対立していない。両方ともアメリカの人々への愛を描いている」と、メディア戦争のコマにされたことに当惑している。


ディズニーはユーロディズニーランドの赤字のためにサウジアラビアから多額の資金援助を受けていたが、『華氏911』ではサウジ・マネーによるアメリカ支配が批判されており、ディズニーが配給拒否した理由はそのへんにもありそうだ。