TBSラジオ「ストリーム」にて、ディズニーCEOマイケル・アイズナーの辞任をめぐる暗闘の歴史について話しました。
登場人物は以下の通り。
マイケル・アイズナー
30代でパラマウント映画を「トップガン」や「ビバリーヒルズコップ」でハリウッドのトップにのしあげた男。
1984年に経営難にあったディズニーに雇われてCEOとなり、
単にディズニーを建て直すだけでなく、ABCテレビやESPNを呑み込んだメディア・コングロマリットに成長させた。
ハーヴェイ・ワインシュタイン
弟のボブと共に両親の名前を会社名にしたインデペンデント配給会社ミラマックスを設立。「クライング・ゲーム」や「マイ・レフト・フット」などを配給してヒットさせた後、92年にディズニーの傘下に入って製作会社となり、製作費6億円の「パルプ・フィクション」を大ヒットさせる(興収100億円以上)。2004年までにアカデミー賞候補になったのは249回、受賞数は60という記録を成し遂げた。「華氏911」の公開をアイズナーが拒否してから対立が続き、ついに今年初め、ミラマックスをディズニーに残して、自分だけ独立すると発表した。
ジェフリー・カッツェンバーグ
パラマウントでアイズナーの右腕として働き「スタートレック」を復活させた。アイズナーにディズニーに引き抜かれ、映画制作部門のトップとなり、大人向け映画会社タッチストーンを創設し、「スプラッシュ」や「プリティウーマン」を大ヒットさせた。また、アニメを子供向けからカップルも見られるデート映画にシフトし、「リトル・マーメイド」「美女と野獣」「アラジン」などを大ヒットさせ、「アニメのディズニー」を復活させた。ミラマックスの小会社化も彼のアイデアだった。しかし、その直後、アイズナーから嫌われてクビになり、スピルバーグと共にドリームワークスを設立。アイズナーを不当解雇で訴えた裁判に買って莫大な賠償金を獲得したが、恨みは消えず、ディズニーから引き抜いたスタッフで『シュレック』などディズニーへの嫌がらせ映画を作り続ける。
スティーブ・ジョブス
アップルの創立者。ルーカス・フィルムの下で過酷な労働を強いられていたCG部門を買い取ってピクサーとして独立させた。ディズニー傘下に入って「トイ・ストーリー」などをヒットさせ、カッツェンバーグが抜けた後、ヒット作のないディズニーの経営を支えた。しかし、やはりアイズナーとは反りが合わず、2005年の「カーズ」を最後にディズニーから独立する。
番組の最後に僕は「ディズニーの株、買い時かもしれませんよ」と言っていますが、
http://money.cnn.com/2005/03/14/commentary/mkcommentary/sivy/index.htm
ここでは、「そう思うのは素人。今買っちゃダメ」と言ってる専門家がいます。