「赤ずきんちゃん」+「藪の中」が全米ナンバーワン

TomoMachi2006-01-16

キングコング』を蹴散らした『ナルニア』を蹴散らした『ホステル』を蹴散らした『フードウィンクト』を観た。
ポスターを見ると赤ずきんちゃんのCGアニメのようだが……。


今日はマーティン・ルーサー・キングの日なので小学校は休み。
でも、カミさんの会社は休みじゃないので、娘と一緒に予備知識なしで映画館に行った。
配給はなんとワインシュタイン・カンパニー。
ディズニーにミラマックスを残して独立したワインシュタイン兄弟が設立した新会社だ。
つまりインデペンデントなので低予算CG。『シュレック』などと比べると水の表現とかは大雑把だ。


しかし、シナリオがすごい。
なんと、これ、赤ずきんちゃんの『藪の中』なのだ(英語ではラショーモン・スタイルの構成と呼びます)。

赤ずきんちゃんと、お婆ちゃんと、狼さんと、木こりさん(最後に狼の腹を割く人)の四人が警察に逮捕され、
一人一人、事件のいきさつを証言していく。
すると、意外な深層が浮かび上がる。
木こりは実は木こりではなく、木こり役のオーディションを受ける俳優だった。
狼は実は私服捜査官で、赤ずきんちゃんがお婆ちゃんの家に運ぶバスケットで何か法律で禁じられたものを運んでいると疑って尾行していたのだった。
お婆ちゃんは実はエクストリーム・スポーツのチャンピオンで、首の後ろにはグランマの頭文字を三つ並べた「GGG」のタトゥーがあった。
ということで映画はここからなぜかヴィン・ディーゼルの「XXX(トリプルX)」のパロディになってしまう。
「XXX」なんて、微妙な映画のパロディでよく全米ナンバーワン獲れたもんだ。