TomoMachi2004-01-09

映画秘宝のための「ヘザーズ」の原稿35枚と格闘。
コロンバイン高校のような事件を生み出したアメリカの高校のシステムを
説明しなければならないので、どうしても説明的になってリズムに乗れない。
アメリカはほとんど公立高校しかない。
(日本は私立が多いので親の経済力で学校が分かれる)
また、公立高校は偏差値ではなく地域で分けられる。
同じ地域の生徒はバカも優等生も同じ高校に行く。
だから、精神年齢が違いすぎる生徒が同じ場所に押し込められる。
偏差値で50以上格差のある生徒を一緒に教えないとならない。
それで授業が機能するはずもない。
だからスキップ制度があるのだが、それも救いにはならない。
というのも日本のように「クラス」がないので、
生徒は大学のように授業ごとに移動する。
生徒の友人関係は自力でグループを作るしかない。
これで生徒は経済力、学力、容姿、体格などごとに派閥ができる。
違う派閥とは話もしない。
派閥同士にヒエラルキーができるが、その上下関係を決定付けるファクターは
Popularityだ。つまりスポーツマンと美人だけが学校に君臨する。
これはきわめて原始的な階級社会だ。
そこで最下層に弾圧された内向的な生徒が独裁者であるスポーツ選手に対して起こした反乱が「ヘザーズ」でありコロンバイン銃撃事件だったのだ。