映画ファンなら『デラシネマ』に燃えよ!


本日、講談社から発売される星野泰視デラシネマ』第4巻の帯に町山智浩が推薦文書かせてもらっています。
デラシネマ」の舞台は昭和28年の京都、架空の映画会社「日映」のスタジオに入った助監と大部屋俳優が主人公。
黒澤明がリアリズムを殺陣に持ち込む寸前、という状況らしいが、黒澤はじめ、実在の映画俳優や映画監督は一切登場しない。
現実の日本とは違うパラレルワールドみたいな感じ。
この世界で、戦前にリアルな殺陣を実現した俳優は板妻ではなく、市岡歌蔵という俳優だ。
この世界で、世界的に有名な完全主義者の監督は溝口健二ではなく、森島貢という監督だ。
その他、マキノやアラカンや、当時の映画人たちの要素が混ぜ合わされて、独自のキャラクターとして創造されている。
しかし、映画マニアなら、これを読めば、実在の監督や俳優や映画の名前やエピソードが脳裏にフラッシュし続けるはずだ!

デラシネマ(1) (モーニング KC)

デラシネマ(1) (モーニング KC)

デラシネマ(2) (モーニング KC)

デラシネマ(2) (モーニング KC)

デラシネマ(3) (モーニング KC)

デラシネマ(3) (モーニング KC)

デラシネマ(4) (モーニング KC)

デラシネマ(4) (モーニング KC)