突然アレクサンダー・ペインから電話

TomoMachi2005-03-04

朝、電話がなったので取ったら日本語で
MOSHI MOSHI
というから誰かと思ったら
「私はアレクサンダー・ペインです。『サイドウェイ』という映画の監督です」


実はアメリカのFoxseachlightが『サイドウェイズ』のアレクサンダー・ペイン監督にインタビューさせてくれることになっていたのに、ずっと何も連絡がなくて、いったいどうしたのかと思っていたら、いきなり本人が電話してきた。


ペイン監督は顔もハンサムだけど声も低くて渋い。
しかも名門スタンフォード大学卒のエリート。
そして今回はアカデミー脚色賞受賞だ。
それなのに映画はいつも社会の負け犬、人生に失敗した男のヨレヨレ人生だ。
「あなたはあなたの映画に出てくるような人の気持ちがどうしてわかるんですか?」と尋ねると、
「君は僕をよく知らないからさ。個人的に僕という人間を知れば、僕の中にも負け犬がいることがわかるよ。いや、人は誰でも本当はみんなそうだと思うよ」


アカデミー賞については「脚色賞とか脚本賞は、ハリウッドのメインストリームが受け入れられない反逆児に、これでもやっとくか、という気持ちでおためごかしに与える賞だよ。タランティーノだって取ってるだろ」とシニカルだった。さずが。