昨日の絵はNYのギャラリー、クリスティーズで展示されてた絵で、クリスティーズがつけた値段は150,000ドル。
このヘタクソなロリ絵が1500万円以上でNYで売られるんだよ!
描いたのはもちろん村上隆の弟子Mr.(ミスター)。
こんな絵買ってどうするんだ?
応接間に飾るのか?
村上隆がキャンバスに描いたルイ・ヴィトンのロゴは3000万円以上で売られてた。
黒いキャンバスにヴィトンのマークを描いただけのものがだよ。
クリスティーズはロックフェラーセンターの隣にあって、
お客さんはカシミアのコートを着た大金持ちの中高年の夫婦が多かった。
みんな、まじめ腐った顔で、こんなロリコン絵を眺めて腕組んで「買おうかしら」とか考えてたりする。
「こんなの俺でも描けるぞ!」って、連中の目の前でささっと描いてやろうかと思ったぜ(実はオイラのほうがマンガはずっと上手い)。
このシンディ・シャーマンがハゲヅラかぶった自分の写真も2000万円くらいで売られてた。
ハゲヅラかぶったオバハンの写真にどうして2000万円も払うわけ?
そんな金があったら、今、そこの路上に、寒空の下で物乞いしてるホームレスに少しでも分けてやれよ!
アニメに詳しくない人はわかってないかもしれないが、昨日の絵は構図も人物のポーズも顔の描き方も有名なアニメの絵の模倣の組み合わせだ。
元の絵にはちゃんと作者が特定できる。
『未来少年コナン』のポーズに、カルピス劇場の『アルプスの少女ハイジ』風の少女をはめ込んだものだ。
つまり、この絵は、アニメを知っている者から見れば、中国製のモドキ商品みたいなものなのだ。
しかし、この絵を見るアメリカ人はそれが模倣に過ぎない事実を知らない。
ウォーホルのキャンベルスープ缶には元があることをみんな知っているので詐欺ではないが、
こっちの場合はちょっと違う。
アニメやマンガが長年かかってやっと作り上げた国際的評価に後からのっかって、それを手軽にマネして「アート」として売る。
この手の「アート」屋たちがやっていることは、アニメやマンガが達成したものを「搾取」しているわけだ。
もちろん、その基盤を作ったアニメーター、漫画家たちは昔も今も厳しい生活のなかで彼らの芸術を描き続けている。
「だったら、そのマンガをアートの市場に持っていって売ればいい」と考える人もいるかもしれないが、
アニメやマンガの価値もわからず、単に投機目的で絵を買う連中なんかに売れても何の意味もない。
アニメやマンガは金持ちのコレクションになるのではなく、美術館で額に入れて飾られるのでもなく、
アニメとして、マンガとして、人々に楽しまれるべきだろう。
本当にアニメやマンガを愛してる人間は誰もアートとして売りたがらないから、代わりにそれをやって儲ける人間が出てくる。
でも、優れたアニメやマンガの作品を作者の代わりにアートとして売り出してあげるのなら、良いことだろう。
もしくは自分でアニメ風に描いた絵をアートとして売るのならまだマシだ。
ところがこいつらは人マネの絵で商売している。
中国のモドキ商品は本物より安く売るが、こいつらはモドキの絵を本物の何万倍もの値段で売っているんだ。