「キリスト教右翼の父」ジェリー・ファルウェルが死んだ♪
今週のTBSラジオ「コラムの花道」では、5月15日に死んだ「キリスト教右翼の父」ジェリー・ファルウェルについて話します。
ファルウェルは1980年から福音派、キリスト教原理主義者の投票を組織して、アメリカの国政を動かしてきた。
共和党は80年代以降、キリスト教右翼を支持基盤にしてきたが、共和党のマケイン上院議員は「政教分離の原則」というアメリカ保守本流の立場から、キリスト教右翼と共和党の結託は非アメリカ的であると批判した。
その発言のため、マケインはファルウェルを敵に回し、2000年の大統領予備選で、再誕派キリスト教徒のブッシュに敗れてしまった。
誰もファルウェルには逆らえない。
2008年の大統領選挙に出馬するマケインは去年、ファルウェルに謝罪して、政策をキリスト教右翼寄りに転回せざるを得なかった。
YouTubeにはファルウェルが死んで喜ぶ映像がいっぱい。
これは『オズの魔法使い』で、悪い魔女が死んだのを祝うマンチキンズの歌。
1999年、ファルウェルは、PBS(公共テレビ)で放送中の乳児向け番組「テレタビーズ」の紫色のオス、ティンキー・ウィンキーをゲイとし、「『テレタビーズ』は乳児をゲイに洗脳する陰謀だ!」と放送中止を求めた。
ファルウェルが死んだのを知って大喜びのテレタビーたち。