新『宇宙空母ギャラクティカ』巨大空母特攻に激燃え!

TomoMachi2007-02-17

『宇宙空母ギャラクティカ』は1978年に『スターウォーズ』ブームをあてこんで作られたTVドラマ。
 人類が銀河の彼方の惑星カプリカに移民した遠い未来。
 機械生命体サイロンの攻撃で人類はほとんど全滅。
 宇宙空母ギャラクティカだけが運よく生き残り、生存者たちは伝説にある母星「地球」を目指して旅に出る。
 サイロンの追撃を迎え撃ちながら……。
 ジョン・ダイクストラによるギャラティカの艦載機ヴァイパーがカタパルトで射出されるシーンはカッコよかったが、戦闘シーンは毎回同じフッテージの使い回しで飽きてきた。
 敵サイロンもピカピカの銀色でトースターみたいでダサかった。
 かくして『ギャラクティカ』はあっという間に打ち切られてしまった。
 ところが21世紀になって、これが蘇った。

 リメイク版『バトルスター・ギャラクティカ』は基本プロットはオリジナルと同じだが、何が違うって、とにかくリアル。
 宇宙戦闘シーンはもちろんCGだが、ニュース映像のように不安定に揺れ動く画面が生々しく臨場感がある。
 宇宙空間での無数の誘導ミサイルの動き、戦闘機のスピンなどに、日本のアニメの影響も見られる。これを見るとガンダムはもうアメリカで実写版は作れると思うよ。サイロンの戦闘機は赤いモノアイだし。

 第一回の人類ほとんど全滅シーンも惑星全土にキノコ雲が乱立する映像はクリス・フォス画によるイアン・ギラン・バンドのジャケットを髣髴させるスゴさ。

  話もリアルだ。ギャラクティカは人間が住める惑星「新カプリカ」を見つけて植民するが、すぐにサイロンに占領されてしまう。サイロンは人類を平和に統治しようとするのだが、人類はサイロンに抵抗して自爆テロを繰り返す。
 要するに視聴者であるアメリカ人にアメリカに占領されたイラク人の立場を味あわせるのだ!


 そしてシーズン3のクライマックス「エクソダス」は最高だった。
 新カプリカの人類はついに武装蜂起するが、サイロン軍の圧倒的火力の前に全滅寸前。
 頼みの綱のギャラクティカは宇宙空間で建造された宇宙船なので大気圏内には入れない。
 絶望したレジスタンスが空を仰ぐと、我らが宇宙空母が真っ赤に燃えながら落下してくる!
 いっきに艦載機を射出したギャラクティカは空中分解寸前で大気圏外にワープ! 
 こんな豪快な特攻は日本のアニメでも見たことない。


 実をいうと、『ギャラクティカ』の人気の秘密はエロ。機械生命サイロンは人間と見分けのつかない姿に進化しており、セクシーダイナマイトな美女として人類を誘惑する。
 いっぽう人類側のエース・パイロットも美女で、ヤりたい時にヤりたい男とヤるズベ公番長。
 ロリ系好きには自分がサイロンだと知って悩む韓国系美少女(グレース・パク)もいる。
 年増好きには空母の副官の淫乱妻もいる。
 そしてみんな滅びかけた人類を増やそうとせっせと励むのだ!