OTAKU UNITE(オタクよ、団結せよ)!

TomoMachi2006-03-14

アメリカのアニメ・オタクたちを追ったドキュメンタリー映画『OTAKU UNITE!』のDVDを観たよ。


前半はアメリカにおけるアニメ・オタクの歴史。「鉄人28号」にはじまり、「ジャングル大帝」「マッハGOGOGOGO」「宇宙戦艦ヤマト」「ガッチャマン」ときて「マクロス」で大爆発。「セーラームーン」で一般化、という基本的な流れを、中年オタクたちが回顧していく。
オイラが作ったゴミ映画『サンフランシスコ刑事』にCIAの職員として出演しているカール・グスタフ・ホーン(現ダークホース・コミック)も、インタビューを受けてますが、胸のポケットにペンをズラリと挿したオッサンたち(平均年齢42歳、平均体重90キロ)のインタビューが延々と続くので死にそう。


後半、やっと現在のオタク・コンベンションの映像になり、アメリカン・ガールのコスプレが始まるんだが、なぜか彼女たちのインタビューは一瞬しかない(もっと見せろ!)。
代わりにメインでずっと出てくるのは、テネシーの自称「ジョニー・オタク」という男(30歳くらいか?)
ジョニーはコミュニティ・カレッジ(公立短大)の学内ラジオでアニメ主題歌ばかりかけるDJをやり、それ以外はKマートでパートとして働き、今も両親の家に住み、アニメの声優になることを夢見ている(夢見ているだけで、別にオーディションを受けたり都会に出たりしているわけではない)。

ジョニーはなけなしの金で全米各地のアニメコンベンションに行って、コスプレ・コンテストに挑戦する。しかし入賞したことはない。
「僕が入賞しないなんておかしい! アニメコンベンションの審査員たちは買収されてるに違いない!」とジョニーは陰謀論を展開する(しかし何のために買収?)

 この映画の中でジョニーは犬夜叉のコスプレでコンテストに挑むが、ステージでは、何を考えているのか、上半身裸になり、ボディビルのポーズをとる(体はたるみまくっている)。
 当然、コンテストでは入賞できない。すると、ジョニー、僕は一生懸命コスプレしてるのに、誰も僕の良さをわかってくれない! と、くやしがってオイオイ泣き出すのだ!


……こんな人たちと団結するんですか?