本日発売の映画秘宝11月号をレビューします

映画秘宝は本日発売です。

映画秘宝 2011年 11月号 [雑誌]

映画秘宝 2011年 11月号 [雑誌]

まず、巻頭、ギンティ小林くんによる『キャプテン・アメリカ』の解説が最高!
ナチュラルボーン虚弱体質」で「童貞保持記録を更新し続ける人生の万年補欠野郎」が、身も心もピュアな超人になるが「ハートは今までの君でいてくれ!」というボンクラ賛歌に号泣!

町山智浩のUSAレポートは「ベルフラワー」、ヒューマンガス(マッドマックス2の悪役)に憧れた無職20代後半の男たちの暴力と友情の物語です。


町山は「ファイナル・デッドブリッジ」の記事でも、主演俳優マイル・フィッシャーの奇妙な才能について書いてます。
トム・クルーズのインタビューのマネをするマイルス・フィッシャー

マイルス・フィッシャーのクリスチャン・ベールの「アメリカン・サイコ」のマネ

マイルス・フィッシャーが「ファイナル・デッドブリッジ」のキャストを集めて作ったファイナル・デスティネーションなPV


そして三池崇史『一命』大特集
市川海老蔵の特別インタビューが映画秘宝に!


その次はフィルム・ノワール最新事情
ジョニー・トーをきっかけに香港やフランス、韓国でなぜか再燃しているフィルムノワールのムーブメントを岡本敦史くんがまとめています。
「この愛のために撃て」はいいよー。


映画秘宝にとっての巨匠ヤコペッティ追悼特集
「さらばアフリカ」は「地獄の黙示録」に、「残酷大陸」は「ルーツ」や「マンディンゴ」に多大な影響を与えた映画史的傑作だ

そして、この号の目玉、曽根中生インタビュー!
88年から行方不明で、「殺された」とすら言われていた曽根監督が23年間の沈黙を破って、数々の疑問に答えています。
九州大学の電子工学の先生と知り合って磁気の勉強をしたんです。そこで石油や電気を使わずに、磁気を利用してごみを灰にする方法を発明した」
「水と油を混ぜるエマルジョン燃料装置で特許を取って、熱量が落ちないようにいかに燃える水を作るかが今一番の関心事」
うーん。


その次の「探偵はBARにいる」の橋本一監督のインタビューも面白い。
特に「牛裂きの刑」「引き裂かれた尼僧」の牧口雄二監督が晩年テレビで「暴れん坊将軍」演出して、牧口流異常演出を炸裂させた話が。


で、町山の連載「オトコノコ映画道場」は、『突破口!』と『組織』という74年の一匹狼がマフィアに挑む映画二本立てです。

突破口! [DVD]

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