グレイシー柔術、日本上陸の瞬間

TomoMachi2005-05-19

田野辺君が日本から持って来た本その2.
大槻ケンヂのプロレス・格闘技世紀の大凡戦! (洋泉社MOOK)」に、
1993年秋、グレイシー柔術の映像が日本で初めて見られた瞬間のことをアメプロ本などでおなじみの黒須田守くんが書いている。


「会社の先輩に当たる町山智浩から『面白いビデオ見るらしいから』とだけ聞かされてその場に連れて来られた僕は、グレイシー柔術という言葉自体も聞いたことがなければ、なぜそのビデオが貴重かもわからず、ただただ不思議な心持で主催者の笑顔を見ていた。いったい、この会合は何なのだ?」


ああ、オレ、全然説明しないでいきなり黒須田くんを連れて行っちゃったんだなあ(10年以上経って反省)。


それは夢枕獏さんが原稿を書くためにカンヅメになっていた京王プラザホテルの部屋でのビデオ会だった。
大道塾市原海樹選手がアルティメット大会に出ようかと考えていたので、UFCで最強だったグレイシー柔術とはどんなものなのかブラジルから夢枕さんがビデオを取り寄せて格闘技好きの友人に見せてくれたのだ。
オイラは大道塾の門弟でノンフィクション作家の岩上安身さんに誘われてお邪魔したのだが、つまり、「日本で初めて動くグレイシー柔術の映像が観られる」歴史的瞬間に立ち会ったわけだ。
他には板垣恵介さんも来ていた。
初めてグレイシーを見た時の日本人の反応はその黒須田くんの原稿を読んでね。


それから10年、「刑事まつり」の撮影で、グレイシーの全米女子チャンピオンのヘレンさんに絞め落とされながら、「ああ、グレイシーの名を初めて聞いたのは…」ってふと思い出したっけ。http://www.viragowrestling.com/home.asp


http://www.viragowrestling.com/pulpit/poorgenti.asp
ヘレンさんの日記。「かわいそうなゲンティ君」と書いてあるのはギンティ小林のこと。