みなさん、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
すみません。元旦から心を入れ換えて日記続けます。
でも、新年だと言うのに年末進行が終わってない!
まだ毎日二本以上締め切りがある状態が当分続く。もう死にそう。
とはいえ幼稚園は休みだから娘は家にいるし、たいていの店は閉まってるし、雨で近所の公園にも行けない。すると行くところはやっぱり映画館しかないわけよ。
どの親も考えてることは同じで、映画館に行ったら娘の幼稚園や保育園の友達の親子も来ていた。
見たのは『スポンジ・ボブ・ザ・ムービー』。
ニッケルオデオンのTVアニメの映画化だ。
ところで「ニコロデオン」と書くのやめろ! ニッケル(5セント)で見られるオデオン(映画館)という意味があるんだから。
海底のハンバーガー屋で働く黄色いスポンジが主人公だが、これがまあ躁病のスポンジで四六時中ハイテンションで騒いでみんなに嫌われている。テイストとして近いのは「クレクレタコラ」(アメリカでは某アーチストのLDボックスセットからダビングされた裏ビデオが流通している)。
なんでこんなものを観たのかといえば、あのピュリッツアー賞受賞の映画批評家ロジャー・エバートが絶賛していたから。
内容は、海のみんなから「子ども」とバカにされているスポンジボブとヒトデのパトリックが、バーガー屋の主人を救うため、冒険の旅に出るというもの。
スポンジボブとヒトデは本当に子どもなのか、いい年をして子どもみたいなのかがはっきりしない(スポンジの成人年齢って?)が、この二人はいちおう職もあって給料をもらって暮らしているので、社会的には大人のようだ。しかし、クリームパフェだのハンバーガーだのガキの食いものばかり食べている。見てると、どうしても映画秘宝の現編集長、田野辺尚人くんと、ギンティ小林のコンビ「こども商事」を思い出して困った。
アニメとしてはTV版『悟空の大冒険』のようなナンセンスでシュールなギャグの連続で、脈絡やテーマは一切ナシ。『ベティ・ブープ』なんかもそうだけど、ナンセンス・アニメは、爆笑するよりも、そのシュールさで悪夢のようなトリップ感がある。この『スポンジ・ボブ』もクライマックスは、ジェットボート並の猛スピードで海面を泳ぐ『ベイウォッチ』のデヴィッド・ハッセルホフの背中に乗ったスポンジ・ボブと、プランクトンの殺し屋(声はアレック・ボールドウィン)の大格闘、という、文章で書くと気が狂っているようなアクション。
デヴィッド・ハッセルホフはジョン・ウォーターズの『ダーティ・シェイム』でも、エンディングにゲスト出演し、しかも「ウンコをするだけ」という強烈な役だった。この人は日本では『ナイトライダー』のほうが有名かもしれないが、自分でプロデュースした『ベイウォッチ』は「世界で最も多くの国で放送されたTVドラマ」なんだそうで、金はあるはずのなに、なんで最近はこんな仕事ばっかやってるのかね?