家族全員で『シュレック2』を観に行く。
『シュレック』はディズニーのマイケル・アイズナーに不当解雇されたカッツェンバーグが
ディズニーから逃げ出した連中を集めて作った反ディズニー・アニメだったが、
今回もディズニーへの嫌がらせは続いている。
いきりなりリトル・マーメイドがシュレックと“浮気”するオープニングに始まり、
フィオナ姫の故郷のファーラウェイ国はディズニーランドそっくり。
しかも今回の悪役はシンデレラでかぼちゃを馬車にした妖精で、
彼女は魔法を商品化するマジック・インダストリーという会社の経営者だが、
露骨にマジック・キングダムを自称するディズニーのパロディである。
それにしてもギャグのネタがアダルトなこと!
なにしろ、お城からの使いが吹くファンファーレが『ハワイ5−O』のテーマなのだ!
そんなネタわかるのは40歳過ぎだけだ。
ドンキーは『マグノリア』の「ワン・イズ・ザ・ロンリーエストナンバー」を歌うし、
クライマックスは『フットルース』と『ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』のミュージカルに、
『ゴーストバスターズ』の巨大マシュマロマンがからむという思い切り80年代パロディ。
笑っていたのは親ばっかりで、子供はみんなきょとんとしていた。
予告編はカッツェンバーグの反ディズニー映画第三弾『シャーク・テイル』。
『ファインディング・ニモ』に対抗して魚が主人公のCGアニメだが、
出てくる魚の顔が全部、声優にそっくりなのが見どころ。
マーティン・スコセッシ顔のハリセンボンがデニーロ顔のサメに向かってカン高い声の早口でまくしたてるシーンは悶絶。
目が離れてるウィル・スミスとアンジェリーナ・ジョリーはそのまんまの顔で魚になっていた。
http://demand1.stream.aol.com/ramgen/aol/us/moviefone/movies/2004/sharktale_016410/sharktale_trlr_bb8.rm