TomoMachi2004-02-02

B.G.Burkettが1998年に発表した本Stolen Valorは、
マスコミに登場した多くの元ベトナム帰還兵の軍歴を片っ端から調査し、
彼らがベトナムで実際の戦闘に参加していない事実を突き止めた本。
TVのドキュメンタリーで、ベトナム戦争から帰ってきたが
平和な日常に溶け込めない帰還兵が一人きりで森に住んでいるという話があったでしょ。
ところが、あの番組に登場した4人の帰還兵はベトナムの地さえ踏んでない「偽者」だったのだ。
その他、PTSDとか言ってるベトナム帰還兵の多くが補償金目当てや、裁判での言い訳のための嘘で、実際の戦闘に参加していないことを突き止める。
アメリカの道端の乞食の多くがアーミージャケットを着て「ベトナム帰還兵です」と書いた紙を持っているが、たいていが偽者だという。

これを元にして、次号の映画秘宝のために『ランボー』の記事を書いているのだが、
困ったことに、この本の著者は勢い余って、何人かの本当の戦争の英雄まで偽者呼ばわりしたので、今も議論を呼んでいる。

まあ、何が本当にせよ、大人になってから自分のやったことを何かで傷ついたからと言い訳する奴をオレは基本的に一切信用しない。
それがたとえ事実でも「大人」の言うことじゃないね。