週刊文春でイラクで全身を焼かれたコメディアンについて
ボビー・ヘンライン(42歳)はスタンダップ・コメディアン(漫談師)だ。一人でトラックを運転して田舎の町にやって来て、夜はコメディ・クラブのステージに立ち、酒に酔った客を笑わせる。一杯のビールを飲んで、一人、モーテルで眠り、翌朝、次の町に向かって旅立つ。典型的なアメリカのコメディアンのドサ周りだ。
他のコメディアンとボビーが違うのは、顔全体が焼けただれ、髪の毛は一本もなく、左手首もないこと。
「俺の頭には胃袋の皮を移植したんですよ」ボビーお得意のジョークだ。「だから腹が減ると頭痛がしてね」
彼はイラク戦争で負傷した帰還兵なのだ。
(続きは本日発売の週刊文春で)
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