お待たせしました。ポッドキャスト「町山智浩のアメリカ映画特電」更新しました。
史上最も難解な映画のひとつといわれる「去年、マリエンバートで」についてです。http://enterjam.com/?eid=954#sequel
なんでこんな昔のフランス映画のことを話すのか、というと、「インセプション」のポスターが「去年、マリエンバートで」のポスターと似ているからなんですね。
ちなみに「マリエンバートで」のありえない影は地面にペイントしたそうです。
ぼくの話は例のごとく際限なく横滑りしていきますが、最後は仮想現実に命を取られていくという「インセプション」の話になんとなく戻ります(そうか?)。
うっかり「カサーレスはマルケスの弟子」と言ってますが、正しくはボルヘスの弟子です!
だからクリストファー・ノーランが「インセプション」のヒントを得たボルヘスの「円環の廃墟」とつながるのに、うっかりしました! 録音し直そうと思ってます。
収録した後で気づきましたが、話に出てくる「モレルの発明」という小説はクエイ兄弟の劇映画は、「ピアノ・チューナー・オブ・アースクエイク(地震のピアノ調律師)」の原案にもなっているそうです(だいぶ違う話ですが)。
このクエイ兄弟の映画、俺、ずいぶん前のトロント映画祭で観たなあ。
「モレルの発明」は1974年に映画化されていました。
↓これは主人公が、モレルが発明した完全映画で生物を撮影するシーン。
ブラーが「去年マリエンバートで」にオマージュを捧げたPV↓