味の素と協和発酵とマット・デイモンとブルセラ

本日午後3時からTBSラジオ「キラ★キラ」では、『インフォーマント!』という映画の話をします。


これは90年代に味の素と協和発酵などが談合でFBIに摘発された事件を基にしています。
彼らの闇カルテルの証拠となったのは、談合の現場を隠し撮りしたビデオだった。
そのビデオを撮影したのは、首謀者であるADMの経営者の一人、マーク・ウィテカーだった。


この映画では、FBIのインフォーマント(内通者)となったウィテカーをマット・デイモンが演じる。
こう書くと、大企業の犯罪を告発するヒーローを描いた、社会派実録映画のようだ。監督は『エリン・ブロコビッチ』のスティーブン・ソダーバーグだし。
実際、ウィテカーを使ったFBIの捜査官たちも、彼をまともな人間だと信じていた。生化学の博士だし、大企業の重役だし。


ところが、ウィテカーは支離滅裂な男だった。


インフォーマント!』はそのビックリマークでわかるようにビートルズの『HELP!』と同じ、ハチャメチャ・コメディなのだ。

この映画で最高にかっこいいのはマーヴィン・ハムリッシュの音楽。
なんちゃってジョン・バリーというか、ふざけた007というか、おちゃらけラウンジで、もう最高。


今、発売中の『サイゾー』にも、この事件について書いてます。

サイゾー 2009年 12月号 [雑誌]

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