グリーンデイ「21世紀のブレイクダウン」と根本敬

TomoMachi2009-05-15

TBSラジオ「キラ☆キラ」毎週金曜日午後3時03分、レギュラー出演してます。
今週は今日発売のグリーンデイ「21stセンチュリー・ブレイクダウン」について話しました。
http://www.tbsradio.jp/kirakira/3pm/

グリーンデイが拠点としたライブハウス、ギルマンはうちから歩いて7、8分のところにあります。

歌詞のことは番組で説明したので、曲の話をすると、表題曲「21センチュリー・ブレイクダウン」のサビはスイート(懐)の「フォックス・オンザ・ラン」、でエンディングはクイーンのブライアン・メイ風ギター、
「ラスト・ナイト・オン・アース」はもろにジョン・レノン
「スタティック・エイジ」はエルヴィス・コステロの「レディオ・レディオ」、
「ラスト・オブ・ジ・アメリカン・ガールス」はカーズ風、
 そして最後の「シー・ザ・ライト」は完璧にザ・フー
それ以外も全部、どこかしら70年代ロックをネタにしている。徹底的だ。


なかでも驚いたのは「レストレス・ハート・シンドローム」。
これ、アレンジも歌い方も、な、なんとスリードッグ・ナイトの「オールド・ファッション・ラブ・ソング」じゃん! あれ、ポール・ウィリアムズ作曲だよ!


で、番組の中で話した件についてもう少し補足します。
キヨシローがお隠れになったとき、彼が宝島編集部の関川さんにたしか電話で相談してたことを思い出した。
60年代や70年代のロックを日本語のメッセージソングにしたいんだけど、どの歌がいいだろう、ということだった。
で、ゴールデンウィーク明け、今の宝島でキヨシローはどんな感じで扱われてるのかと思ってネットで調べたら、田母神と櫻井よしこが戦意高揚してる雑誌になってたわけ。
ここまで変わるなんて……。
がっかりして、ふと、たまたまそばにあった本を開いた。
先日、根本敬さんから送ってもらった『真理先生』だった。

真理先生

真理先生

ぱらぱらと開いたページに二ール・ヤングについて書いてあった。
二ール・ヤングはなぜ今も戦争と、権力と戦い続けるのか?
根本さんはそこで突然、小津安二郎の『東京物語』を引用する。
生活や現実に追われて、他人のことなど考えず、現実に妥協し、保身ばかりの人々について原節子があきらめたようにつぶやくセリフだ。
「みんな、だんだん、そうなっていくのよ……。私だってそうなのよ……」
根本さんは、「そうなって」いかないのが、二ール・ヤングだと言う。


「そうなって」いかないように、生きようよ!