明日17日(土)から公開の『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』の劇場用パンフレットに原稿を書きました。
原稿の内容は、映画の中ではあまり描かれない、テキサスの大富豪ジョアン・ヘリング(ジュリア・ロバーツ)と、CIAの工作員ガスト・アブラコトス(フィリップ・シーモア・ホフマン)の奇奇怪怪な正体についてです。
『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』は、1980年代、ソ連に侵攻されたアフガンのイスラム・ゲリラを密かに支援して、対空ミサイル「スティンガー」を供与した、民主党の下院議員チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)を描く実話。
しかし、『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』は、ふざけたブラック・コメディとして演出されている。
それは、アメリカのアフガン支援が笑うしかない悲惨な結果を生んだからだ。
アメリカのおかげでアフガン・ゲリラはソ連を撃退し、それがソ連そのものの崩壊へとつながったが、ゲリラのタリバンが政権を握り、アルカイダを抱えて、911テロでアメリカに「お礼参り」をしたのである。
映画について詳しくは「コラムの花道」でも話しました。ポッドキャストでどうぞ。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/2007/12/1225_cd26.html