泥棒が被害者を「俺が盗んだことをバラしたら訴えるぞ」と脅す

http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2007/07/post_604f.html
前にも書いたけど、人間誰でもついうっかり善くないことをしちゃうことはある。
それはしょうがない。
問題はその後のケジメだ。

法的措置をとることもありますので、ご了承下さい

勝手に人の文章をごっそり盗んでおいて、被害者を恫喝するのはいくらなんでもマズいだろう。

幻冬舎としたら出版の段階では唐沢俊一が盗用したことを知るはずもないんだから、唐沢に謝罪させて、絶版なり回収なりして、損害は唐沢に請求してもよかったんじゃないか?
でも、ここまでやると、もしかすると編集者も盗用を知っていたのかも、と思っちゃうよ。


オイラが編集者だった頃に著者と交わしていた出版契約書には
著者は入稿する原稿が適法であることに責任を持つ、
そして著者がそれに反して出版社に損害を与えた場合は賠償すると書いてあった。
出版社側にも責任はあるが、盗用や捏造に関しては版元が知ることが不可能な場合も多いから、著者が悪いことをしないように釘を刺しておくわけだ。
アメリカでは実際に著者がウソの記述などで版元に損害を与えた場合、著者が出版社に金銭で賠償することもよくある。


でも、日本の出版社は作家を守るんだよなあ。良くも悪くも。
「あそこは何が何でも書き手を守ってくれる」と作家たちに思われたほうが、素人に対して誠意を見せるよりも、出版社にとってはメリットあるから。


とにかく、唐沢はバレた時点でさっと盗用を認めて、自分の責任で回収などの後始末をすれば、これほどみっともないことにはならなかったはず。
でも、↓こういうことだと、それもできなかったんだろう。
http://xn--owt429bnip.net/2007/07/ufo.php


物書きが食っていくのはたしかに大変だけど、そこまでして本を出したいかねえ。
唐沢は何かを創造したり、自分の思想があるわけではなく、
レアなネタを集めることだけがセールスポイントだ。
それは別に悪くはない。
でも、他人がせっかく集めたネタを、他人の切り口と文章で紹介するなら、もう何もないじゃないか。