ドラゴン怒りのインクレディブル!

TomoMachi2005-06-23

チャイナタウンで買った『精武家庭』を観る。


アンソニー・ウォン扮するお父さんは、高校生の男女二人の子供を抱える男ヤモメ。
「こう見えても父さんはクンフーの達人で、英国統治時代は女王陛下のシークレットサービスだったんだぞ」と、
悪のニンジャ軍団と戦った武勇伝を語るが、子供たちはヨタ話だと思って信じていない。
というか、つまらないオヤジギャグを飛ばし、実生活ではまるで役に立たないクンフーの修行をさせようとするオヤジが子供たちにとっては鬱陶しくてしょうがない。

ところがある日、父さんは謎のニンジャ軍団に誘拐されてしまう。
そして子供たちは壁の向こうに隠された父さんの秘密の部屋を見つけてしまう。
そこには父さんが本当にヒーローだったことを証明する写真や新聞記事が隠されていた!


とまあ、これは香港実写版『Mr.インクレディブル』。
(ネタはそのさらに元になった『スパイキッズ』という説もあり)。

でもタイトルが『精武家庭』となっているのがミソ。
そう、あの『精武門』こと『ドラゴン怒りの鉄拳』も入っているのだ。
ちなみにプロデューサーは『怒りの鉄拳』の続編に主演したジャッキー・チェン
ウー・マも出てます。アクションはユエン・ウーピン


アンソニー・ウォン鍼灸院は「精武鍼灸館」とかいうのだが、ジョシー・ホー扮する刺客に看板を壊され、
鍼灸」の二文字が抜けて「精武  館」となった途端に、ウォンはリー師父に変身!
怪鳥音をあげて、骨格標本の腕の骨をヌンチャク代わりに振り回す!


問題は、お母さんが死んじゃったことにしてる点だなあ。
Mr.インクレディブル』の面白さはあのお母さんにあるのに。
ミッシェル・ヨーあたりがお母さんやってたら傑作になったのに。


しかし、ダメ親父が実は昔はスーパーヒーローだった! というプロットは日本でも応用が利きますな。