乳牛へのホルモンrBST投与はカナダやヨーロッパでは禁止されているが、
アメリカでは政府のアメリカのFDA食品医薬局が、
「牛の成長ホルモンは熱で分解するし、それを人が口から摂取しても効果がない」と表明し、使用を認可している。
しかし、アメリカの少女が急激に乳房が大きくなっているのは事実である。
乳だけでなく異常に性的な成長が早まっているのだ。
1997年、ノースキャロライナ大学のマーシア・ハーマン・ギデンス教授は
アメリカの親を困らせる少女の早熟化についての研究結果を発表した。
1万7千人の少女を調査したところ、二次性徴(胸が膨らみ、初潮が始まり、恥毛が生える)の平均年齢が、
9歳から10歳の間に早まっていることを発見した(以前は12歳だった)。
しかも黒人の半分、白人の15パーセントの少女はなんと8歳で始まっていたので、人種に関係なくその傾向があるという。
なるほど、身長が伸びるよりも前に胸ばかり大きくなってしまうので
クリスティーナ・リッチのように身長にあわせて減乳手術を受ける娘さえいるわけだ(写真は減乳後)。
「ニューイングランド・ジャーナル」紙2003年6月5日号では十代に増えている乳ガンの原因はホルモンではなく、乳房が早く大きくなりすぎることだとしている。
少女の巨乳の異常増加の原因がホルモン入り牛乳ではないとすると、
では、いったい何が原因なのか?
『TIME』ワシントンポスト紙などがこの問題を特集し、環境ホルモンや、化学物質などの説が出されたが、今も原因は特定されていない。
メディアなどによる精神的環境の変化のせいとする説もあるが、それは違うようだ。
というのも、ハーマン・ギデンス教授は同時に男子も調査したが、
男子の性徴は50年前に比べてまったく早まっていなかったからだ。
女子はどんどん早熟になり、男はどんどん幼稚になる。
医学的に男子は何年も女子に遅れをとっているのである。
アメリカだけの話じゃないか。