バンダイの社員は、一般のサンライズの社員より給料が高くて
小学館や集英社や講談社の社員は、一般の漫画家や小説家より年収が高くて
レコード会社の社員は、一般のミュージシャンより年収が高くて
芸能人のエージェントは、一般の芸能人より年収が高くて
マネージャーは、一般のエンジニアより年収が高くて
広告代理店の営業マンは、一般のクライアントより年収が高くて
銀行員は、一般の顧客より年収が高くて
弁護士は、一般の依頼人より年収が高くて
役人は、一般の市民より年収が高くて
実際にものを作る人は中間にいる奴らよりも給料も安くて、
年金も安くて、退職金も出ない。
そうやって大企業や役所や金融が「作り手」から吸い上げた金は、
給料として職員に還元されるならまだしも、
ほとんどは企業やお役所そのもののものになる。
たとえば都心に立ち並ぶデカいビル。
夜になるとカラッポだ。
そこに働く社員はせまい家に暮らしているのに。
必要のない回転ドア。
電動回転ドア一台で5千万円だと。
一生かかってもそんな値段の家は買えない人間がほとんどなのに、ドア一つで5千万円!
大理石が立派なロビー、シャンデリア、
そんなもん誰のためにあるんだ?
社員のためじゃない、企業そのもののためだ。
それはもはや神殿だ。
人のためにあるんじゃない。
企業という神の神殿なのだ。
ヒットラーやムッソリーニや共産国が建てたファシズム建築とどう違うのか?
でも、企業のビルよりもっとデカくてもっと意味ないのは、税金で建てられた役所のビルだったりする。
区民は「ああ、立派な区役所でうれしいなあ」って思うのか?
思わないか? じゃあ、誰のためにそんな立派なものを建てたんだ?
誰を讃えるためなんだ?
俺たちは、その意味なくデカいビル群の足元でちまちま生きて死んでいくしかないのか?
いつか全部ブチ壊したい。
そうしないと
死に切れねえ
愛国者は自分が貧乏でも国の宮殿とかが立派だと自分も立派になったように錯覚するが、
デカいビルは、そこに勤めてるだけで自分も偉くなったような錯覚をさせるためにあるかもしれない。
でも、そのビルはお前のものでも何でもないんだ。国の宮殿は俺たちのものじゃないんだ。
勤め先も服も肩書きも車も時計も,
家系も、親の資産も、国籍も人種も
あんたら自身の人としての価値とは関係ない。
もちろんビデオやDVDやフィギュアのコレクションもあんたら自身の価値を少しも上げてはくれない。
人の価値は裸で放り出されたときに決まるんだよ。