週刊文春立花隆の記事を読んであきれた。
例の田中家長女の離婚についての記事の出版差し止めの件で、過去に同じ命令を受けた、ある私立学校の理事長をめぐる本を「ブラック・ジャーナリズム」と決め付け、そっちは差し止められて当然だ、と書いているのだ。


オイラはその本の「ブラック・ジャーナリズム」本の担当者の一人である。


「ブラック・ジャーナリズム」とは、スキャンダルを書く、ないしは書くぞ、と脅して、口止め料その他の裏金を受け取ることである。
しかし、該当の本はまったく違う。

これは、名誉毀損である。
立花の記事は完全に事実無根であり、裁判をしたら確実にこちらが勝つ。


その本は、ある私立学校の理事長による学校の私物化について関係者の一人が内部告発した手記を、別冊宝島編集部が出版したものである。


しかも、告発された理事長からいわゆる右翼を通じて宝島社に対して「出版を中止してくれたら金を出す」という申し出があったが、宝島社は当然拒否しているのだ。


出版差し止めの件は、文中に理事長の愛人問題に関する記述がわずか2、3行あり、愛人問題と学校私物化の因果関係が曖昧なので、公共性が証明できないから該当部分のみ削除するよう判決があっただけで、削除後すぐに出版された。


しかし立花の記述を見ると、以上のような事実をまるで知らないようだ。
当時、新聞でも報道されたし、裁判記録を見れば、以上の事実はすぐにわかるはずなのに。
立花氏は自分と類似のケースであるにもかかわらず、この件について調べなかったようだ。


そればかりか立花は、あっちはブラックだがと勝手に悪党呼ばわりし、田中真紀子娘の記事は出版される価値があると言うのである。
逆だろ、逆。
私立学校理事長の愛人問題は、学校私物化の金銭的疑惑と関係する可能性があり、田中真紀子の娘の私生活よりはるかに公共性があるよ。
実際、この本が出版された後、理事長は批判を受けて学校の経営は幾分改善された。多少なりとも社会の役に立ったのだ。
いっぽう田中真紀子の娘の私生活暴きが社会の何か役に立ったか?


オイラは今回の文春の「出版差し止め」はやりすぎだと思うが、それは該当記事に価値があったからではなく、この程度のどーでもいー記事のために、言論の自由が抑圧される前例ができてはならないと思うからである。
しかし立花は逆で、文春の記事は価値があるから出版差し止めするな、でも、オイラの担当した告発本のようなものは差し止めてもかまわない、と書いたのだ。


あんたがいちばん言論の敵だよ。




始発で妻の実家に帰って、数時間仮眠を取り、
その後、上野から新幹線で那須に。
家族サービスの温泉一泊旅行だ。
子供連れ専門といっていい温泉ホテルで、
何十種類もある温泉プールで娘は大はしゃぎ。
二時間以上、温泉で一緒に遊んでゆだる。
食事は食堂で浴衣を着て和食バイキングだが、
なぜか出稼ぎのイタリア人のオペラとスイス人のヨーデルの生歌つき。