ジョン・メレンキャンプの新曲『ジェナ』
TBSラジオ「ストリーム!」の「コラムの花道」、
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今週は、ジョン・メレンキャンプの新曲『ジェナ』について話しました。
この歌は、去年の夏から続いているルイジアナの小さな町ジェナの人種対立を告発した歌。
ジェナ市立高校の校庭の「白人専用の樹」からNoose(縛り首のロープ)がぶら下げられた。それは「白人の領域を侵す黒人はリンチするぞ」というKKK式の脅しだった。
それによって人種対立がはじまり、一人の白人少年が黒人生徒6人に暴行される事件が起こった。
被害者の白人少年は脳震盪を起したが、その日のうちに退院し、後遺症もなかった。しかし、加害者の黒人少年たちは「謀殺未遂罪」で有罪になった。最高で22年の刑だ。有罪を評決した陪審員は全員白人だった。
全員白人の陪審員たちは死刑執行人の顔を隠している
僕たちはどうだ? 僕や君は?
みんな、あの町のことを知る必要がある
あの黒い鳥を煙突に隠そう
おお、ジェナ
おお、ジェナ
おお、ジェナ
その縛り首のロープを降ろすんだ
「タチの悪いガキどもをどうしてくれよう
特に茶色い紙袋みたいな肌をした連中を
イエス、サー ノー、サー
俺たちはお前の顔からその笑顔を消してやるぞ
この町にはこの町の掟がある
それに従ってもらうぞ」
おお、ジェナ
おお、ジェナ
おお、ジェナ
縛り首のロープを降ろすんだ
いつか道理が通る日が来るだろう
でも、それはいったい、いつなんだ?
この事件をマネて、黒人が働く職場に縛り首のロープをかける嫌がらせが多発している。