ホワイトストライプスの新曲「イッキー・サンプ」は移民の歌

TomoMachi2007-08-19

ホワイトストライプスの新曲「イッキー・サンプ」は、中南米系不法移民排斥に対するプロテストソングだ。
今、アメリカでは国内の生産やサービス業の多くをメキシコをはじめとする中南米から不法入国した人々の、最低賃金以下の時給による労働に支えられている。
うちの補修工事をしてくれているアントニオもグアテマラからヒッチハイクして何日もかけてアメリカにたどりつき、メキシコとアメリカの国境を命がけで超えて来た。
稼いだお金は全部故郷に残した妻子に送って自分は仲間と共同で暮らしている。
腕はいい。
彼のような熟練労働者はアメリカの国力になるのでビザを発行しよう、と言っているのは、そうした労働者に支えられた企業で、保守系の白人はもちろん反対して、メキシコとの国境に万里の長城のような巨大な壁を築こうとしている。
アイルランド移民の子孫であるマケイン(共和党)とテッド・ケネディ上院議員民主党)は超党派で、「我々はすべて彼らと同じ貧しい移民だったことを忘れてはならない」と排斥運動を批判したが、白人たちの反発は激しい。
しかし、それは滅びゆく白人支配の最後のあがきなのだ。
 あと1世代のうちに、アメリカ最大の民族集団はヒスパニックになり、白人はマイノリティの一つになるのだから。

あのさ、アメリカ人たち
Well, Americans:
他にやることないのかい?
What, nothin' better to do?
どうして自分自身を追放するようなマネするんだ?
Why don't you kick yourself out?
アメリカ人は誰だってもともと移民じゃないか
You're an immigrant too.


このビデオは最後にアメリカとメキシコの国境に移民を防ぐ「万里の長城」を築く場面で終わるが、建築現場で実際に働いているのはやっぱりメキシコ人の労働者だ。