トラウマ映画館④ジャン・ジュネの『マドモアゼル』

TomoMachi2007-04-26

毎週木曜日更新(来週は休みます)のポッドキャスト、「町山智浩アメリカ映画特電」、
今週は「トラウマ映画館④」で『マドモアゼル』(66年)について話します。


ジャンヌ・モローは田舎の農村の小学校教師。
村でただ一人のインテリの彼女は村人から「マドモアゼル」と呼ばれて尊敬され、子どもたちから愛されていた。
ところがイタリアから出稼ぎに来た、たくましい木こりに出会ったマドモアゼルは彼を思って悶々とし始める。
そして、満たされない欲望を癒すために夜な夜な、納屋に放火し、農業用水貯水池の水門を開けて洪水を起し、家畜を毒殺し、あわてふためく農民を見ながら悪の悦びに震えるのだった……。


監督は、「怒れる若者たち」の代表作『長距離ランナーの孤独』のトニー・リチャードソン
原作は、『泥棒日記』のジャン・ジュネ
脚本は、『24時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』『愛人ラ・マン』のマルグリット・デュラス
そして主演はもちろんジャンヌ・モロー
彼女が犬のように四つんばいになって男の股間を見つめているポスターも実にエロチック。

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