ウィン-ディキシーが潰れてしまった

TomoMachi2005-02-22

フロリダを中心に支店を広げていたスーパーマーケット・チェーン「ウィン・ディキシー」が倒産してしまった。


アメリカにはスーパー・チェーンが「セイフウェイ」「アルバートソン」「ピーターズ」「ヴォンズ」などがあるが競争が厳しい。
Kマートも潰れたし、トイザラスも危ないし、景気は全然よくなってないようだ。


そのウィン・ディキシーという名前をもらった犬を題名にした映画「ビコーズ・オブ・ウィン・ディキシー」は、金曜日に公開された。娘を連れて観に行ったばかりだ。

児童書『きいてほしいの、あたしのこと―ウィン・ディキシーのいた夏』が原作で、フロリダのナオミという小さな、教会もない町にやってきた牧師(ジェフ・ダニエルズ)の十歳になる娘(アンナソフィア・ロブ)が主人公。
母親は牧師の妻として周囲に監視されるのに疲れてアル中になり、家族を捨てた。
牧師はそのショックで信仰を失っている。
町に教会がないので牧師は潰れたコンビニで礼拝を行うが金はなく、トレイラーハウスに住んでいる。
娘は友達もできず、母もなく辛い日々を送っているが、スーパーに買い物に行った時に犬を拾って、スーパーの名前をつけて飼う。


監督はサンフランシスコ在住のウェイン・ワンで、なぜかデイヴ・マシューズが前科者のペットショップのオーナーを演じている。
なんの将来もない貧しく小さな町で一匹の犬が人々に希望を与え、牧師は信仰を取り戻す。
明らかにディキシーはキリストとして描かれている。
最後の晩餐の後、ディキシーは一度お隠れになってから復活し、最後は賛美歌で終わる。


けれど、この映画の公開三日後、ウィン・ディキシーは倒産した。
ディキシーは救世主になれなかった。世の中厳しいよ。