グラミー賞で「スイートホーム・アラバマ」
グラミー賞授賞式見てたら南部出身のミュージシャンがレイナード・スキナードの「スイートホーム・アラバマ」を合唱。
でも、この歌はキング牧師の黒人公民権運動を、警官隊の放水や警察犬などの暴力で弾圧したアラバマ州と州知事ウォーレスに対してニール・ヤングが「アラバマ」や「サザンマン」という歌で「サザンマン(南部の奴ら)覚悟しとけよ/聖書に書いてあることを忘れるな/黒人への借りを返すのはいつなんだ?」と歌って批判したことへの返歌だよね。
「ああ、ニール・ヤングさんがアラバマについて歌うのは聞いたよ/うん、ニールのオッサンはアラバマを叩いてたな/ああ、ニール・ヤングには覚えておいて欲しいな/サザンマンもあんたのことなんか知ったこっちゃないぜ」
このあと、「みんな州知事が大好きだ」「州知事は正しいぜ」という歌詞が続く。
しかし、キング牧師は公民権運動で勝利を勝ち取って暗殺され、ウォーレス知事は黒人弾圧を謝罪したのだ(ウォーレスは大統領予備選挙に立候補したが銃で狙撃され半身不随になった。その狙撃犯の日記を元にしたのが『タクシードライバー』)。
この、反省しない白人の歌を今も平気な顔で歌うカントリー歌手たちを見せられた黒人ミュージシャンたちはどういう心境なんだろうか。
でも、レナード・スキナードは好きだよ。「ロンゲストヤード」の主題歌「サタデイ・ナイト・スペシャル」が。
その後、すぐにグリーンデイが「オレをRedneckの政策に巻き込まないでくれよ」と歌っていた。