破産したニコラス・ケイジ刑事の『ダメダメ警部補』

TBSラジオ『キラ★キラ』、本日はニコラス・ケイジ主演『バッド・ルテナント(ダメダメ警部補)』について話します。
http://www.tbsradio.jp/kirakira/2009/11/20091127-2.html



ニコラス・ケイジ扮するニューオリンズ市警の刑事は、正義感に燃え、弱者を守る警察官だったが、
ひどいヤク中で、痛み止め、ヘロイン、コカイン、クラック、その他、ありとあらゆるドラッグを朝から晩までキメ続ける。
おかげで張り込み中も、そこにいないはずのイグアナが見えたりする。


しかもギャンブル中毒で、捜査中もパチンコ、じゃなかったフットボール賭博に夢中になり、うっかり大事な証人を逃がしてしまう。
そのうえギャンブルで莫大な借金を背負って、警察署内にまで取立てが押しかける始末。


愛する恋人は高級コールガール。その彼女に乱暴した客を、ケイジ刑事がシメた。
ところが、その客が市の有力者のバカ息子で、ケイジは拳銃を取り上げられ、おまけにヤクザを使ってケイジを脅し、示談金500万円を要求してくる。
借金と中毒でどこまでも堕ちていくケイジ刑事は、ついにドラッグの売買にまで手を出すようになる……。

↑予告編の最後のシーンは、ギャングたちとつるんで敵を皆殺しにしたケイジがギャングに言う。
「奴をもう一回撃ってくれ」
「いったい何のために? もう死んでるぜ」
「奴の魂がまだダンスしてるからだよ!」
本編では、本当に死んだヤクザの魂がブレイクダンスしている!


この映画は92年のハーヴェイ・カイテル主演の『バッド・ルテナント』と同じタイトルで、
どちらもヤク中毒の刑事が主役なのでリメイクかと思ったら、話は全然違ってました。

ハーヴェイ・カイテル版はカソリックの懺悔がテーマになっています。
↓キリストに土下座するダメ刑事。彼はセックス中毒でもあります。
カイテルはスコシージ監督の自伝的映画で買春がやめられないカソリックの男を演じてた人です。