忌中



あなたは最後まで再起のチャンスを待ち続けた
目覚めれば癒えている朝を求めて


いつだって現状には満足しないし
一日の終わりには疲れ果てる
解放されなければ
そう、美しい解脱


あなたの思い出が血管から滲み出す
このまま私を空ろにして 重さを失うまで
そうしたら今宵、安らぎを見出すから


天使の腕に抱かれて
あなたは地上から遥か遠く
この暗く冷たいホテルの部屋からも
あなたが恐れた無間の苦しみからも


もう夢を歌わぬ骸から引き上げられ
天使の腕に抱かれて
安らかに眠れ