「サイゾー」で『グラン・トリノ』論

TomoMachi2009-03-19

昨日発売の月刊サイゾーにクリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』論を書いています。

・なぜ、この映画のシンボルはフォード・グラン・トリノ1972年型なのか?
・なぜイーストウッドの役はポーランド系なのか?
・なぜラオスの山岳民モン族がアメリカにいるのか?

そういった、映画を観ただけではわからない事実関係について解説しています。
ストーリーの展開には触れてないので安心して読んでください。


サイゾー」では枚数が足りなくて書けなかったのは、庭仕事について。
モン族やアジアでは庭や台所、洗濯機など家の仕事は男のやることではないと考えられているが、
アメリカではそれこそが男の仕事とされている。
どれだけ家を綺麗に補修し、庭を綺麗に保つか、どれだけ芝生を美しくするかが、アメリカでは男の価値だとされている。
だから、イーストウッドは、モン族の少年にまず家の仕事を叩き込むのだ。
アメリカの男に鍛え上げるために。

サイゾー 2009年 04月号 [雑誌]

サイゾー 2009年 04月号 [雑誌]