内澤旬子さんの「おやじがき」

週刊現代で連載していた時にイラストを描いてくれた内澤旬子さんは色白の清楚な美人です(眼鏡をとってショートカットにしてさらに美女度が増しました)。


でも、屠畜が大好きで、世界各地に旅して屠畜の現場を体験して、屠りたてのホヤホヤの肉を召し上がるワイルドな女性です。


それは別にいいんですが、デブ、ハゲ、ヒゲのおやじにしか魅力を感じないおやじフェチでもあります。
映画秘宝編集部の某T編集者を見たとき、そのぽっちゃりぶりとヒゲの濃さに一目ぼれして「こんど、紹介してください!」と恋する乙女の瞳で真剣に頼んでくるような人です。


実はこういう女性はけっこういます。
かつてロッキングオンの「CUT」の編集者で、今はメイン州ポートランドに暮らしている某嬢も
「私はハゲやデブや汚れじゃないと男性を感じないんです」と言っていた。
「女みたいに綺麗な男は、全然、男じゃないでしょ」


で、お二人とも、理想の男性と結婚している。


現実にこういう女性たちがいるということを、「自分はジャニーズ系でないからモテないんだ」と勝手に思い込んで引きこもっている男は知っておいたほうがいいです。


で、その内澤さんのライフワークともいうべきおやじウォッチングの集大成「おやじがき」がずいぶん前に出版されました(すみません、紹介が遅れました)。
電車の車内や駅や喫茶店などで見かけた、グっとくるおやじを、内澤さんがこっそりスケッチして集めたおやじ図鑑。
ここに掲載されたおやじたちは、内澤さんが自分を熱い視線で見つめていたことを知らないよなー。
この本で、内澤さんのようなおやじフェチ女性がもっと増えると世の中はもっと良くなると思うんだが。

おやじがき―絶滅危惧種中年男性図鑑

おやじがき―絶滅危惧種中年男性図鑑